BOSE PAM-3
¥69,800(2台1組、1990年10月発売)
解説
豊富な機能を搭載したパワースピーカーシステム。
アンプ部にはPAM-3専用に設計された25W+25Wのパワーアンプを搭載しています。
ボーズの心理音響学の研究によって確立した良い音を得るための理想的な再生周波数カーブを実現するため、独自のアクティブイコライザー回路を搭載しています。この回路では、入力信号の大きさや周波数に応じて変化するスピーカーのインピーダンス特性やダンピング特性をアンプ側でコントロールしています。
人間の耳は音が小さくなるにしたがって低域と高域が聞こえにくくなる性質を持っています。これを改善するため独自のダイナミック・イコライゼーションを搭載しています。この回路では、聴感上自然な周波数バランスに聞こえるように周波数特性を自動的にコントロールしており、小音量でも自然で迫力のある再生が可能です。
3系統のライン入力端子を搭載しています。
また、再生中のソースを出力できるライン出力端子も1系統搭載しています。
ワイヤレスリモコンが付属しており、電源のON/OFFや入力ソースの切換え、音量調節が手元で行えます。
リモコンのコマンドにはRF方式を採用しており、赤外線方式のように操作のたびにリモコンをスピーカー本体に向ける必要がありません。
スピーカーユニットには11.5cmコーン型フルレンジユニットであるHP-101を搭載しています。
このユニットでは、よりスムーズな高域特性を目指し、高域でのインピーダンスカーブの上昇を抑える特殊な磁気回路を設計・搭載しています。また、高域の部分共振を追放するため、センターキャップに高分子素材を採用しています。
さらに、豊かな低音再生を可能にする新形状のエッジや、コンピューターシミュレーションによって部分的に厚さと密度に変化を持たせた新設計のコーン紙などによって、ディテールの再現性とスケール感のある表現力の両立を図っています。
また、キャンセリングマグネット方式と高能率シールド方式を併用した低磁束漏洩型となっており、ユニット自体の磁気効率を高めながら磁気エネルギーの漏洩を極力抑え、ブラウン管などへの影響を抑えています。
キャビネットにはバスレフ方式を採用しています。
バスレフポートにはボーズ独自のEDS理論によって開発されたエアロダイナポートを採用しており、ポート内に発生する乱気流現象を抑えることでポートノイズを解消しています。
さらにエアロダイナポートは開口部をキャビネット側面に配したサイドポート構造を採用しており、壁面のバッフル効果を最大限に活用しています。
電源部を独立構造にして十分な容量を持たせることで音質向上を図っています。
セッティング用のスタンドが別売オプションでありました。
機種の定格
<本体> | |
方式 | アンプ内蔵・1ウェイ・1スピーカー・バスレフ方式・セッティングフリー型・防磁設計 |
使用ユニット | 全帯域用:11.5cmコーン型 |
定格出力 | 25W/25W |
入力インピーダンス | 10kΩ |
信号入力 | RCAピンジャック3系統 |
信号出力 | RCAピンジャック1系統 |
入力レベル | CD:1V~6V Tape:100mV~600mV Aux:330mV~1.98V |
低磁束漏洩 | キャンセリングマグネット方式 |
カラー | 本体:ダークグレー グリル:ブラック |
電源電圧 | DC14.4V(専用アダプター使用) |
消費電力 | 96W(14.4V定格電圧、1kHz入力、LRチャンネル20W出力時) |
外形寸法 | 右ch:幅241x高さ136x奥行153.5mm 左ch:幅241x高さ136x奥行150mm |
重量 | 右ch:2.7kg 左ch:2.1kg |
<リモートコントローラー> | |
機能 | 電源ON/OFF、音量調節、入力切替 |
送信方法 | 高周波(RF)方式 |
バッテリー | 単3電池x3(DC4.5V) |
外形寸法 | 幅64x高さ25x奥行156mm |
重量 | 0.11kg(電池含まず) |
<ACアダプター> | |
DC出力 | 2系統(14.4V) |
外形寸法 | 幅102x高さ69.5x奥行190mm |
重量 | 1.7kg |
<その他> | |
別売 | パンスタンド GMA-3(ペア、¥12,000) ミニ三脚スタンド TS-1(ペア、¥12,000) |