BOSE AM-033
¥39,800(1セット、2000年頃?)
解説
101シリーズや1111シリーズのために開発されたサブウーファー。
AM-033はスピーカー部と専用ネットワークボックスで構成されています。
AM-033には独自のアクースティマス理論(US PAT.4549631)が採用されています。
この方式はボーズ独自のアコースティックフィルター効果を用いたもので、ウーファーユニットはキャビネット内部にマウントされており音響エネルギーはポート内の空気の質量に共振する形で外部に放射されます。このため、キャビネット内で中高域エネルギーや歪が発生しても、その周波数エネルギーはポート内の空気の共振周波数とは異なるため共振が起こりません。
この方式によって高品位な低音が得られると共に、音源の方向感を与える高い周波数の歪がフィルターされることで設置位置を自由に選べます。
アクースティマス理論では前後に配置されたポートを介して全ての音響エネルギーが放射されます。
このポートはウーファーユニットの前後で異なる周波数にチューニングされており、片方のチューニング周波数付近ではもう片方のポートからの出力が殆ど出ないよう設計されています。また、各チューニング周波数の間では両方の出力が相乗されるため、結果的に広い帯域でフラットな低音を得ています。
ユニットには応答性の高いエッジやダンパーを採用した13cmコーン型ウーファーを搭載しています。
このユニットにはデュアルボイスコイル方式を採用しており、1つのコアに独立した2チャンネル分のボイスコイルを同時に巻き上げることで左右チャンネル両方の信号をダイレクトに入力しています。
キャビネットには円柱形状を採用しており、構造的な重心と音響エネルギーの圧力を受け止める中心を一致させることで不要な共振や定在波の発生を抑えています。
また、素材には軽量かつ耐熱性に優れたポリカーボネイトを採用しており、真夏の車室内のような環境下(120℃以下)での使用も可能にしています。
振動や共振などによる音質への悪影響を考慮し、AM-033ではネットワークをスピーカーから独立させたボックスタイプとしています。
さらに、出力端子にワンタッチ方式の専用カプラーを採用することで配線を容易にしています。
専用の簡易スタンドが付属しています。
また、別売の天井・壁掛けブラケットやスタンドによって様々なセッティングが可能です。
機種の定格
方式 | 1ウェイ・1スピーカー・アクースティマス方式・セッティングフリー型 |
<本体部> | |
ユニット | 低域用:13cmコーン型 |
インピーダンス | 8Ω |
許容入力 | 50W(rms:IEC286-5) 150W(peak) |
周波数特性 | 40Hz~200Hz |
外形寸法 | 直径170x奥行800mm |
重量 | 3.4kg |
<ネットワークボックス> | |
入力端子 | ハモニカ端子 |
出力端子 | ワンタッチカプラー |
外形寸法 | 幅152x高さ35x奥行90mm |
重量 | 280g |
<その他> | |
付属 | スピーカーケーブル 先バラ-2Pワンタッチカプラー(5m)2本 4芯メタルコネクター-4Pワンタッチカプラー(3m)1本 簡易スピーカースタンド2個 |
別売 | 天井・壁掛けブラケット CW-80(1ペア、¥7,200) スタンド PS-70(1台、¥4,800) |