BOSE 601
¥価格不明(1台、1979年頃)
解説
901シリーズIIIのサウンドを比較的ローコストで実現するために設計されたフロア型ダイレクト/リフティング・スピーカーシステム。
ダイレクト/リフティングスピーカーでは演奏会場と楽器の関係に着目し、間接音と直接音のバランスがとれた再生音場を再現するスピーカーを目指しています。
低域には20cmコーン型ウーファーを2個搭載し、高域には7.5cmのコーン型ツィーター4個を搭載しています。各ユニットはそれぞれ特性の揃ったものを厳選して組み合わせています。
各ユニットはそれぞれ異なった角度でエンクロージャーにマウントされており、ツィーター3個とウーファー1個は後方、側面、天井へ向けて音響エネルギーを放射しています。残りのツィーター1個とウーファー1個はリスナーの方向に向けられています。
この独特のレイアウトは厳密な計算と調整によって決定されており、これによって間接音と直接音の正しいバランスを保っています。
ネットワークにはバイパス・キャパシター付クロスオーバーネットワークを採用しています。
このネットワークは、4本のツィーターのうち外側に向う2本のツィーターの放射エネルギーを、高域になるほど強めるような設計となっています。
このボーズ独特の非対称型の指向特性により、拡散性の無い高域成分を部屋全体に行き渡らせ、バランス良く、広がりのある音場を創り出しています。
リアパネルのシンメトリーコントロールスイッチにより、4本のツィーターの出力を同等(対称型)に切り換えて使うことも可能となっており、設置条件に合わせた調整が可能です。
エンクロージャーにはバスレフ方式を採用しています。
バスレフポートには重低域でのコーンの動きを最少に抑える独自のポートを採用しており、歪を抑えた低音再生を可能にしています。
板材にはパーティクルボードを採用しています。また、外観はウォルナット仕上げが施されています。
ボーズ601は、背後の壁にピッタリと密着させて床に設置した際に最もダイレクト/リフレクティング効果が得られるようになっています。
また、6本のユニットのうち3本は上方に音響エネルギーを放射するため、ソファーやテーブルの傍に置いてもバランスのとれた音場が得られます。
側面に壁が無い場合は、シンメトリーコントロールスイッチによって高域エネルギーの放射パターンをシンメトリーに切り換える事で、正しいバランスを得られます。
機種の定格
| 方式 | 2ウェイ・6スピーカー・ダイレクト/リフレクティング・バスレフ方式・フロア型 |
| 使用ユニット | 低域用:20cmコーン型x2 高域用:7.5cmコーン型x4 |
| クロスオーバー周波数 | 2kHz |
| インピーダンス | 8Ω |
| アンプ出力 | 20W/ch(RMS、@8Ω)以上のアンプを推奨 |
| 外形寸法 | 幅375x高さ637x奥行325mm |
| 重量 | 16.4kg 20.9kg(出荷重量) |
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