
BOSE 464 WestBorough
¥188,000(2台1組、2000年頃)
解説
ウエストボロウシリーズの血統を受け継ぎながら最新のテクノロジーを融合して開発されたグランド・ミュージック・モニター。
464WestBoroughでは、エンクロージャーの構造にアドバンスド・アクースティマス方式を採用しています。
この方式ではボーズの特許技術であるアクースティマスにパッシブラジエーターを組み合わせており、ウーファーの前後のエネルギーをより高効率で共振エネルギーに変換しています。
内部は2室構造となっており、内部にウーファーユニットがマウントされ、ウーファーの背面(フロントバッフル)に位置するラージチャンバー側にパッシブラジエーターを、スモールチャンバー側にはスパイラルポートを配置しています。そして、ポートノイズや付帯音が発生しやすい40Hz付近の重低音はパッシブラジエーターで再生し、90Hz前後の低音はスパイラルポートを通って再生されます。これにより、それぞれの出力が相乗されることで幅広い帯域をカバーすることができ、コーン紙の動きを抑えながらフラットで高効率な低音を得ています。
低域には20cmコーン型ウーファーと20cmパッシブラジエーターを搭載しています。
ウーファーユニットはボイスコイルやマグネットを強化することで優れたリニアリティと広い許容範囲を実現しています。また、パッシブラジエーターとウーファーのフレームにはマグネシウムを使用しており、剛性を高め、振動を低減しています。
中域と高域には新開発のレゾナンス・マトリクスを採用しています。
この技術では、2本のミッドレンジ・ドライバーをマグネシウム製のバッフルを介して上下に配置しその中間点にファンタム音源を構成しており、そのファンタム音源の位置にトゥイーターを配置することで2本のミッドレンジ・ドライバーとトゥイーターを一体とした仮想同軸スピーカを創り上げています。
さらにレゾナンスマトリクスでは、音の色付きの原因となるドライバー同士の干渉を抑えています。これは、ドライバー同士の距離が近づくほど干渉が起こる周波数が高くなることに着目したもので、トゥイーターにネオジウムマグネットを採用することで2本のミッドレンジ・ドライバーの距離を最小にし、干渉領域を限りなくゼロに近づけています。
サブバッフルには業務用光学機器やデジタル情報機器にも使用されているマグネシウムを採用しており、一般的なダイキャスト製法ではなくマグネシウムの射出製法を採用することで、±1/100mmという精密で均一な金属成型を可能にしています。
中域には11.5cmコーン型ミッドレンジ・ドライバーを2個搭載しています。
このユニットは200Hzというミッドバス帯域まで再生するため、ボーカル帯域をつなぎ目の無い自然な音で再生できています。また、ボイスコイルにはボーズの特許技術であるアルミエッジワイズ巻のヘリカルボイスコイルを採用しており、精密なコンピューターコントロールによって四角断面のアルミリボンワイヤーをアルミボビンに隙間無く巻き上げ、磁界エネルギー効率を向上させ、優れたトランジェント・レスポンスを得ています。
高域には新開発の2.5cmチタンドーム型トゥイーターを搭載しています。
ダイアフラムにチタンを採用することで高音速と高弾性率を実現しています。また、エッジにはタンジェンシャルタイプを採用することで優れたリニアリティを確保しています。
前面にはリング状のイコライザーを装備しており、特性改善を図っています。
エンクロージャーはボーズ独自の技法によって強度解析を行い、均一な強度を保つよう設計されています。
天板や底板には比重に対して優れた硬度と内部損失を持つMDFを、サイドボードには高圧縮・高比重のパーイチクルボードを補強を兼ねて回廊状にセットしています。このように共振モードの異なる素材を組み合わせて構成することで共振や箱鳴りを抑えています。
しかもMDFには楽器の素材として使用される針葉樹だけを使用しており、共振を抑えるだけでなく音楽的な響きの美しさも実現しています。
前後のチャンバーの仕切りやスパイラルポートの内壁は、縦方向の構造を二重にすることで剛性を確保しています。また、エンクロージャー内のラージチャンバーによって内壁間の定在波も抑制されています。
ネットワークに直列に配列されるコンデンサーには、リニアリティが高く経年変化による容量抜けが無い高品質フィルムコンデンサーを採用しています。また、コイルも全て空芯コイルを採用し、磁気による歪の発生を防いでいます。
また、464WestBoroughのネットワークは、低域と中高域を分離してアンプに独立接続できるバイワイヤリング対応設計となっています。
スピーカー端子はバナナプラグに対応した金メッキターミナルを採用しています。
シールド方式とキャンセリング・マグネット方式を併用した防磁対策が施されています。
また、トゥイーターはマグネットが外部に露出していない内磁型構造となっています。
別売で専用のスピーカースタンドがありました。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・4スピーカー・ブックシェルフ型・防磁設計 中低域:レゾナンス・マトリクス方式 低域:アドバンスド・アクースティマス方式 |
使用ユニット | 低域用:20cmコーン型 中域用:11.5cmコーン型x2 高域用:2.5cmドーム型 その他:20cmパッシブラジエーター |
再生周波数帯域 | 38Hz~35kHz |
インピーダンス | 6Ω |
許容入力 | 100W(rms IEC268-5) |
低磁束漏洩 | 低域、中域:シールド方式、キャンセリング・マグネット方式併用 高域:内磁型 |
入力端子 | バイワイヤリング対応 デュアルバナナ対応ねじ込み式(金メッキ処理) |
カラー | キャビネット:メタリックブラウングレー サイドパネル:ダークゴールドブラウン |
外形寸法 | 幅310x高さ606x奥行310mm |
重量 | 20kg |
付属 | スピーカーケーブル(3mx2本) |
別売:専用床置きスタンド SP-4(2台1組、¥30,000) | |
外形寸法 | 幅340x高さ504x奥行350mm |