
BOSE 314
¥60,000(2台1組、1996年11月発売)
解説
On-Site Sound(臨場音)を追求して開発された中型スピーカーシステム。
314はダイレクト/リフレクティング理論を基にして設計してます。
ダイレクト/リフレクティング理論は生演奏での直接音と間接音のの関係を追及したもので、スピーカーの前面から無反射で届く直接音と、特定の割合と角度で後壁や側壁に反射させた音によって家庭などの比較的狭い空間でライブの臨場感を再現しています。
314ではダイレクト/リフレクティング・トゥイーターで間接音のエネルギーを補い、さらにステレオターゲティング・トゥイーターで直接音のエネルギーバランスを見直すことで臨場感を実現しています。
314はステレオターゲティング・トゥイーターを内側のリスナー向けにしたレイアウトで設置します。こうすることで斜め後方に向けられたダイレクト/リフレクティングトゥイーターが部屋全体に音を拡散させ、理想的な間接音場を生み出します。
低域用には20cmコーン型ウーファーを搭載しています。
高域用として、ステレオターゲティング・トゥイーターには5.1cmコーン型を、ダイレクト/リフレクティングトゥイーターには7.5cmコーン型のものを搭載しています。
これらのユニットは、マグネットとボイスコイルの隙間に磁性流体が充填されており、適正な制振効果でインピーダンスの暴れを防ぐとともにボイスコイルに優れた冷却効果を与え、耐久性を向上させています。
エンクロージャーにはバスレフ方式を採用しています。
314ではバスレフポート出口から発生する風切り音によって歪がノイズが発生するのを防ぐため、ボーズの小型スピーカーにも採用されているエアロフレアポートを採用しています。このポートは流体力学を串したスリット状の形状を採用することでポート出口での乱気流現象を防ぎ、ポートノイズを追放しています。
また、エンクロージャーには複合構造のコンポジット・キャビネットを採用しており、高い精度で加工できる特殊成型の樹脂素材と、音楽的に優れた響きが得られる木製素材を組み合わせることで、高い精度を得るとともに異なる素材によって共振周波数の分散を実現しています。
別売りオプションとして天井吊りブラケットや壁掛けブラケット、床置スタンド、床置三脚スタンドなどがありました。
機種の定格
方式 | 2ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・セッティングフリー型 |
使用ユニット | 低域用:20cmコーン型 高域用:5.1cmコーン型(ステレオターゲティング・トゥイーター) 7.5cmコーン型(ダイレクト/リフレクティング・トゥイーター) |
インピーダンス | 8Ω |
許容入力 | 75W(rms、IEC26805) |
外形寸法 | 幅410x高さ260x奥行240mm |
重量 | 5.1kg |
別売 | 天井吊りブラケット CB-33/CB-33W(ペア、¥19,000) 壁掛けブラケット WB-33/WB-33W(ペア、¥19,000) 床置三脚スタンド FB-33(ペア、¥15,000) 床置スタンド AS-2(ペア、¥18,000) |