BOSE 301MMII/301MMW-II
¥99,600(2台1組、1987年頃)
解説
ベストセラーとなった301MMの完成度をさらに高めたスピーカーシステム。
低域にはコーン型ウーファーを搭載しています。
301MMIIでは、ダンパー、エッジの追従性、マグネット、コイル等に工夫を凝らし、ローレベルのリニアリティを改善しています。さらに、耐熱性や熱放散性を重視した6層巻きボイスコイルなどの基本設計を継承することでハイレベル時のリニアリティも考慮しています。
また、コーン紙は軽量化とコーンカーブの改善が図られています。
高域には改良型のコーン型トゥイーターを2個搭載しています。
ネットワーク部にはボーズ独自のデュアルフリーケンシーネットワークを採用しています。
このネットワーク方式ではクロスオーバーポイントを2ヶ所持たせることでフルレンジのスムーズな周波数特性とマルチウェイの広帯域再生の両立を図っています。
さらにクロスオーバーポイントの見直しと構造のシンプル化、素材の吟味等が図られており、301MMIIではウーファーのボイスコイルをデュアルフリーケンシーネットワークのカットオフコイルとして併用すると共にウーファーとトゥイーターの共用周波数帯を1.3kHz~2.8kHzに設定しています。
ユニット配置には901シリーズで得られたノウハウを導入したフラットパワーラジエーション方式を採用しており、音響エネルギーを放射するのに効果的なユニット配置を設定することで聴く位置によって特性が変化するのを抑えています。
また、エンクロージャーにはカナディアンメープルとホワイトバーチをミックスによるチップ材を高圧プレスしたものを使用しており、樹脂加工することによって響きがよく透明度の高いエンクロージャーを実現しています。また、板厚にも検討を加えて共振の低減を図っています。
ユニットの精度やクリティカルな配置などにばらつきが無く、設計に忠実な仕上げを実現するため、自社開発のシンコムIIコンピューターを駆使して設計されており、パーツの厳選からチェックまでを管理することで高い信頼性を実現しています。
ブラックタイプの301MMIIとホワイトタイプの301MMW-IIの2色のカラーバリエーションがありました。
また、301MMWIIには4種類のグリルカラーがありました。
機種の定格
方式 | 2ウェイ・3スピーカー・ダイレクト/リフレクティング方式・ブックシェルフ型 |
使用ユニット | 低域用:コーン型 高域用:コーン型x2 |
インピーダンス | 8Ω |
外形寸法 | 幅433x高さ268x奥行236mm |
重量 | 6.5kg |
別売 | 天吊りブラケット CB-3Z/CB-3WZ(1ペア、¥19,000) 壁掛けブラケット WB-3Z/WB-3WZ(1ペア、¥19,000) 照明バトン吊下げブラケット BB-3Z(1ペア、¥22,000) 床置スタンド SS-301(1ペア、¥15,000) 三脚スタンド SS-33II(1ペア、¥50,000) スタックブラケット PR-3(4本1組、¥10,000) |