オーディオの足跡

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111ADの画像
 解説 

エアロダイナポートを採用することでバスレフ式スピーカーの歪追放を図ったスピーカーシステム。

一般的なバスレフ方式では風速30~40m/secの低域エネルギーによってポート出口で乱気流が発生することで歪が発生していました。このポートの欠点を改善するために901シリーズでは流体力学を駆使したリアクティブ・エアコラムを採用しています。そして、この技術をコンパクトスピーカーに導入するため、流体力学に磨きをかけて独自のポート理論であるEDS(エネルギー・ディスパージング・ストラクチャー)を確立し、これをもとにして111ADは設計されています。

111ADではバスレフポートに独自のエアロダイナポートを採用しています。このポートは流体力学を駆使したEDS理論によって設計された独自の形状となっており、同サイズのスピーカーより低域周波数を25%も下げてポート内を流れる空気量を倍にしたにもかかわらず、ポートノイズの発生が殆ど無く、クオリティの高い低音域を実現しています。
また、エアロダイナポートがコーン紙の背圧に適切な空気圧の反作用を与えることでコーン紙の動きを制御しており、無駄なコーン紙の動きを抑えることで大入力にも余裕をもって対応しています。

ユニットには11.5cmのコーン型フルレンジユニットを採用しています。
このユニットには特殊工法による強化コーン紙やリニアリティに優れたダンパー、エッジ、強力な磁気回路、アルミボビンなどを採用しています。
また、コンピューター導入によって縦横4:1の比率のアルミリボンをボビンにギャップ無くエッジワイズ巻きすることに成功しています。さらに、分子単位の極薄絶縁材で処理が施されてます。

キャビネット材には、全米プラスチック工業界から異例の形で表彰された802などと全く同じ特殊成型ポリマーを採用しています。この材質は気密度が極めて高い上、加工がしやすく、精密なエアロダイナポートの設計にもミクロンオーダーで対応しています。
さらに、コンピューター解析による補強を施すことで共振を防いでいます。

ブラックタイプの111ADと、ホワイトタイプの111ADWの2種類がありました。

機種の定格
方式 1ウェイ・1スピーカー・バスレフ方式・セッティングフリー型
使用ユニット 全帯域用:11.5cmコーン型
インピーダンス
許容入力 45W(rms)
150W(peak)
外形寸法 幅232x高さ158x奥行178mm
重量 2.8kg
別売 天井・壁掛けブラケット CW-30B/W(ペア、¥9,000)
天井吊りブラケット CB-300B/W(ペア、¥12,500)
天井吊りブラケット(密着タイプ) GCS-2(ペア、¥3,000)
壁掛けブラケット(密着タイプ) GWS-200(ペア、¥4,500)
パンスタンド GMA-3/W(ペア、¥12,000)
デスクトップスタンド TS-1(ペア、¥12,000)
三脚スタンド MK-4(1本、GMK-4付属、¥9,500)
マイクスタンドアダプター GMK-4(ペア、¥6,000)
備考 マイクスタンドアダプターGMK-4 対応ネジ規格:3/8、5/8、5/16インチ