
BOSE 10.2II
¥240,000(2台1組、1991年11月発売)
解説
アクースティマス方式とステレオ・ターゲッティング・アレイ構造によってステレオリスニングエリアを拡大したスピーカーシステム。
ボーズ独自のステレオ・ターゲッティング・アレイを採用しています。
この技術では、複数のドライバーユニットを互いに近接して設置し、その間隔、位相、角度、ユニットサイズなどをアレンジすることで望みどおりのラジエーションパターンをコントロールしています。これによりリスニングルームの広い範囲にわたって正しいステレオイメージを再現しています。
低域再生能力を高めるため、ボーズ独自のアクースティマス・ベース・テクノロジーを採用しています。
この方式では、構造上ウーファーの直線領域のみを利用できるためそれ自体の歪が少なく抑えられています。また、アコースティック・フィルターがコーンから発生する高調波をフィルタリングしているため、広い帯域にわたって高品位な低音再生が可能です。
10.2IIでは低域用として20cmコーン型ウーファーをエンクロージャー内部に搭載しています。
中域には20cmコーン型ミッドレンジを搭載し、高域には5.1cmコーン型トゥイーターを2個搭載しています。
このトゥイーターには磁性流体を使用しており、耐入力を改善しています。
過大入力からスピーカーを守るため、保護回路を搭載しています。
スピーカーに過大入力が加わると回路の一部がオープンとなり、ウーファー回路に抵抗が挿入され、信号のピークを安全なレベルに引き下げます。通常この抵抗はバイパスされており、信号には影響を与えないように配慮されています。
入力信号のレベルが下がると回路は自動的に復帰します。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・4スピーカー・アクースティマス方式・フロア型 |
使用ユニット | 低域用:20cmコーン型 中域用:20cmコーン型 高域用:5.1cmコーン型x2 |
許容入力(IEC) | 180W(peak) |
インピーダンス | 8Ω |
外形寸法 | 幅300x高さ984x奥行300mm |
重量 | 21kg |