BGW Model 410
¥320,000(1978年頃)
解説
繊細で緻密な音質を追求したステレオパワーアンプ。
Model410の各出力セクションは個々のヒートシンク・モジュールにあり、2個の差込ターミナルが電気的にこれらのモジュールを接続した構造となっています。このヒートシンクの熱放射面積は330sq・inchとなっており、各モジュールを垂直に設置することで、自然熱の還流をアンプ上方に流しています。
また、この出力段には特に開発されたパワートランジスタを使用しています。さらに、出力回路基板はミリタリーグレードのガラスエポキシ基板が使用されています。
入力アンプステージは、ハイスピード(15mHz)、ハイスルーレート(50V/μs)構成となっています。
両チャンネルに10個のLEDを用いたピークメーターを搭載しています。
このメーターの感度は、0dB、-10dB、-20dBの3段階で切換できます。
保護回路は、スピーカーからのポップノイズを排除するターンオン/オフ、リレー回路に加え、フェイルセーフのスピーカー保護という特徴を持っています。
Model410では、簡単で信頼できるという研究の結果から、磁気アーク遮断現象を利用したリレー出力保護回路を採用しています。
使用パーツには、GEの電解コンデンサーやスプラグのコンデンサ、アーレンブラッドレーの抵抗器、モトローラ、RCAのトランジスタ、ベルデンのコード、ITT社製のものなどの一級品を採用しています。
さらに、スピーカープロテクションのために大型・高信頼リレータイマーを採用しています。
左右独立で入力ゲインをコントロールすることができます。
定格20Aのスピーカーセレクタースイッチを搭載しており、ハイパワーレベルでのA-B切換比較が可能です。
また、ヘッドホン端子を搭載しており、スピーカーセレクターをOFFポジションにすることでヘッドホンだけで楽しめます。
別売でウッドケースがありました。
機種の定格
型式 | ステレオパワーアンプ |
実効出力 | 200W+200W(8Ω、20Hz~20kHz、THD±0.07%) |
周波数特性 | 3Hz~100kHz +0 -3.0dB 20Hz~20kHz +0 -0.2dB |
方形波立上時間 | 3μsec以上 |
全高調波歪率 (250mW~200W、8Ω) |
0.02%以内(20Hz~1kHz) 0.07%以内(20kHz) |
混変調歪率 | 0.02%以内(250mW~200W) |
過渡混変調歪率 | 0.02%以内(250mW~200W) |
SN比 | 110dB(200W以下) |
ダンピングファクター | 300:1 |
入力インピーダンス | 10kΩ |
入力感度 | 2.0V(200W) |
電源電圧 | AC120V(90V~130V)、AC240V(220V~240V)、50Hz/60Hz |
消費電力 | 65W(無信号時) |
外形寸法 | 幅482x高さ133x奥行298mm |
重量 | 15.8kg |