 
		- Aurex ST-720
- ¥105,000(1975年頃) 
解説
ピンボードによるプリセット方式を採用したFMステレオチューナー。
            
            同調方式にはPLL周波数シンセサイザー方式を採用しています。
            この方式では局部発振回路をPLLループの一部に組み込んでおり、水晶精度で正確な発振周波数を作り出すことで優れた同調精度を獲得しています。
            
            回路構成はフロントエンドに新開発のFETと6連バリキャップを採用し、、中間周波数増幅段ではフェイズリニア4極LCフィルター3段と差動ICを採用しています。また、MPX部にはPLL
            ICを採用した設計となっています。
            
            独自のプリセット方式であるピンボード方式を採用しています。
            ST-720ではフロントパネルに4つのピンボード・プリセットチャンネルが並んでおり、1つずつをFMユニットとしてカセットのように着脱できるようになっています。パネルから外したFMユニットは中にピンボードをセットするようになっており受信周波数を調整できます。
            ピンボードには数字が打たれた歯が並んでおり、この歯を希望する受信周波数に合わせて折ることでプラグイン・スイッチとなって機械的に周波数を固定しています。
            
            ピンボード方式以外にプッシュ式のマニュアルチューニングも可能です。
            
            エアチェック用の440Hz発振器を内蔵しています。
            
            LEDを用いたチューニングエラーインジケーターを搭載しています。
            
            周波数は7セグメントLEDでデジタル表示できます。
            
            感度、SN比、ステレオセパレーション、高調波歪率の4項目について記載された実測データシートが付属しています。
			
機種の定格
| 型式 | FMステレオチューナー | 
| 回路方式 | 水晶発振器使用PLL周波数シンセサイザー方式 | 
| 受信周波数 | 76.0MHz~89.9MHz | 
| 実用感度 | 1.8μV(IHF) | 
| 高調波歪率(1kHz、100%) | stereo:0.15% mono:0.1% | 
| SN比 | stereo:68dB mono:75dB | 
| 周波数特性 | 20Hz~15kHz ±1dB | 
| 実効選択度 | 75dB(IHF) | 
| イメージ妨害比 | 100dB | 
| IF妨害比 | 100dB | 
| キャプチャーレシオ | 1.0dB(IHF) | 
| スプリアス妨害比 | 100dB | 
| AM抑圧比 | 65dB | 
| ステレオセパレーション | 48dB(1kHz) 30dB以上(100Hz~10kHz) 40dB以上(400Hz~4kHz) | 
| 定格出力 | 固定:380mV(400Hz、100%) 可変:0~770mV(400Hz、100%) | 
| 出力インピーダンス | 1kΩ(最大出力時) | 
| アンテナ端子 | 300Ω平衡 75Ω不平衡 | 
| 受信周波数表示 | 7セグメントLED使用、デジタル表示 | 
| 使用半導体 | トランジスタ:22個 FET:5個 IC(リニア):9個 IC(デジタル):16個 ダイオード:80個 LED:5個 | 
| 電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz | 
| 消費電力 | 15W | 
| 外形寸法 | 幅450x高さ148x奥行365mm | 
| 重量 | 8.3kg | 
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