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Aurex SS-510
¥39,000(1台、1973年頃)
¥45,000(1台、1975年頃)
解説
コンケーブ振動板を採用したブックシェルフ型スピーカーシステム。
SS-510は試聴の評価・物理特性・音質の表現の3つのポイントを重視した設計がされています。さらに、実際のリスニングポジションに重量な30゜方向の特性を重視しています。
低域には25cmコーン型ウーファーを搭載しています。
振動板には凹型センターキャップを用いたコンケーブ振動板を採用しており、センターキャップ自体も振動板の一部として活用することでクロスオーバー付近のあばれを少なく抑え、極端な共振峰を低減した素直な特性を得ています。
また、エッジには独自のラジアルエッジを採用し、曲率半径の異なる二種類のカーブを持たせたΩ型形状とすることでエッジでの分割振動を抑えています。
マグネットには120φx20tの強力マグネットを採用しています。
中域には12cmコーン型スコーカーを搭載しています。
このユニットにもウーファー同様にコンケーブ振動板を採用しています。また、振動板の前面にSD(スキャッタリング・デフレクター)フィルターを装備することで指向特性の拡大を図っています。
高域には3cmソフトドーム型トゥイーターを搭載しています。
振動板には、何種類もの候補材料を測定・試聴して得られた結果を元に開発した特殊な紙を採用しています。さらに、振動板を粘弾性体(ウレタンゴム)で支持するエッジサポート構造によって過渡特性を改善しています。
高域用と中域用に5段階切換式のレベルコントロールを搭載しています。
エンクロージャーにはプレッシャーバランス方式を採用しています。
プレッシャーバランス方式は密閉型に近い効果を持っており、バッフルのポートからは可聴帯域外の不要振動だけを逃がすことで内圧のバランスを保つよう設計されています。これによって密閉型のこもりやバスレフ型のブーミーさを抑えています。
また、フロントバッフルには厚さ21mm、その他には18mm厚の板材を使用しており、外観は米松ツキ板クリアラッカーワックス仕上げが施されています。
ユニットの保護にはエキスパンドメタルを採用しています。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・3スピーカー・プレッシャーバランス方式 ・ブックシェルフ型 |
使用スピーカー | 低域用:25cmコーン型 中域用:12cmコーン型 高域用:3cmドーム型 |
周波数特性 | 20Hz~20kHz |
最低共振周波数 | 58Hz |
最大入力 | 50W |
定格入力 | 25W |
インピーダンス | 8Ω |
出力音圧レベル | 90dB/W/m |
クロスオーバー周波数 | 800Hz、5kHz |
レベルコントロール | 中域/高域、5段階切換 |
内容積 | 43L |
外形寸法 | 幅345x高さ590x奥行325mm |
重量 | 15.5kg |