
Aurex SS-370S
¥34,800(1台、1974年頃)
解説
ADソリッドを採用したブックシェルフ型スピーカーシステム。
低域には20cmコーン型ウーファーを搭載しています。
センターキャップに凹型センターキャップを用いたコンケーブ型としており、センターキャップ自体も振動板の一部として活用する事でクロスオーバー付近での乱れを少なく抑えるとともに、極端な共振峰を低減した素直な特性を得ています。
また、エッジにはラジアルエッジを採用しており、曲率半径の異なった2種類のカーブを持たせる事でエッジでの分割振動を抑えています。
中域には10cmコーン型ミッドレンジを搭載しています。
ウーファーと同様にコンケーブ型としています。
高域には3cmドーム型ツィーターを搭載しています。
エンクロージャーにはプレッシャーバランス方式を採用しています。
この方式ではバッフルに設けられたポートからは可聴帯域外の不要振動だけを逃がす設計となっており、内圧のバランスを保つよう設計されています。これにより密閉型のこもり感やバスレフ型のブーミーさを抑えています。
また、フロントバッフルにはオーレックス独自の新開発素材であるADソリッド(Acoustic Damping Solid)を採用しています。この素材は合成樹脂技術から開発された高密度成型材で、固く、重く、割れにくい性質を持ち、材質としては石材に近い特性を持っています。また、内部損失は合板とほぼ同程度でアルミダイカストより優れ、比重は合板より3~4倍大きくなっています。この素材を用いる事で不要振動を抑えています。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・3スピーカー・プレッシャーバランス方式・ブックシェルフ型 |
使用スピーカー | 低域用:20cmコーン型 中域用:10cmコーン型 高域用:3cmドーム型 |
周波数特性 | 35Hz~20kHz |
最低共振周波数 | 71Hz |
最大入力 | 40W |
定格入力 | 20W |
インピーダンス | 8Ω |
出力音圧レベル | 91dB/W/m |
クロスオーバー周波数 | 1.5kHz、7kHz |
内容積 | 34リットル |
外形寸法 | 幅320x高さ560x奥行295mm |
重量 | 15kg |