Aurex SR-370/SR-370L(SR-370D/SR-370DL)
SR-370:¥64,800(1975年頃)
SR-370L:¥57,800(1975年頃)
SR-370D:¥64,800(1976年頃)
SR-370DL:¥57,800(1976年頃)
解説
A・D・ソリッドキャビネットを採用したレコードプレイヤー。
SR-370とSR-370Dは基本的に同一の機種ですが、カタログによって表記が異なりました。
末尾にLがあるのはカートリッジ無しのモデルになります。
キャビネットにはA・D・ソリッド(Acousitc Damping Solid)を採用しています。
この素材はオーレックスが音響材として新開発したもので、合成樹脂技術から生まれた高密度成型材です。特長は硬く、重く、強い(割れにくい)ことで、材質では木材、金属、石材の中でも石材に近い特性を持っています。
また、内部損失は合板とほぼ同程度でアルミダイカストより優れ、比重は合板よりも3~4倍大きくなっています。
SR-370ではこのA・D・ソリッドを一体成型で採用しており、材質自体の比重が大きいため、自作プレイヤーのように大型化せずに共振を抑えています。
メカニズム部にはダイレクトドライブ方式を採用しており、駆動モーターにDCサーボモーターを使用しています。
ターンテーブルにはストロボパターン付きアルミダイキャストターンテーブルを採用しています。
また、ストロボが見やすいイルミネーターを装備しています。
33・1/3、45回転のそれぞれの速度を微調整できます。
トーンアームにはスタティックバランスS字型トーンアームを採用しています。
SR-370/SR-370DにはMM型カートリッジであるC-210Mを装備しています。
針圧印加には針圧直読式を採用しています。
シェルスタンドを装備しており、手持ちのカートリッジを立てておけます。
インシュレーターを装備することで、床やラックから伝わる振動を低減しています。
機種の定格
型式 | レコードプレイヤー | ||||||||||||||||
<ターンテーブル部> | |||||||||||||||||
モーター | DCサーボモーター | ||||||||||||||||
駆動方式 | ダイレクトドライブ方式 | ||||||||||||||||
回転数 | 33・1/3、45rpm | ||||||||||||||||
ワウフラッター | 0.04%(WRMS) | ||||||||||||||||
SN比 | 60dB以上 | ||||||||||||||||
ターンテーブル | 31cmアルミダイカスト、1.6kg | ||||||||||||||||
<トーンアーム部> | |||||||||||||||||
型式 | スタティックバランス方式S字型 | ||||||||||||||||
実効長 | 237mm | ||||||||||||||||
トラッキングエラー | +2゜、-1゜30' | ||||||||||||||||
オーバーハング | 15mm | ||||||||||||||||
針圧可変範囲 | 0~4g | ||||||||||||||||
取付カートリッジ自重 | 4g~20g | ||||||||||||||||
<カートリッジ部(SR-370/SR-370Dのみ)> | |||||||||||||||||
型式 | MM型(C-210M) | ||||||||||||||||
周波数特性 | 20Hz~20kHz | ||||||||||||||||
出力電圧 | 3mV(1kHz、50mm/s) | ||||||||||||||||
セパレーション | 20dB | ||||||||||||||||
チャンネルバランス | 1dB | ||||||||||||||||
コンプライアンス | 10x10-6cm/dyne | ||||||||||||||||
推奨負荷抵抗 | 50kΩ | ||||||||||||||||
針先 | 0.5mil | ||||||||||||||||
針圧 | 1.5g | ||||||||||||||||
交換針 | N-210C(¥2,000) | ||||||||||||||||
自重 | 5.3g | ||||||||||||||||
<総合> | |||||||||||||||||
電源 | AC100V、50Hz/60Hz | ||||||||||||||||
消費電力 | 4W | ||||||||||||||||
外形寸法 | 幅473x高さ163x奥行377mm | ||||||||||||||||
重量 | 15.1kg | ||||||||||||||||
備考 |
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