Toshiba SD-3000
¥77,000(1996年11月1日発売)
解説
東芝が開発した世界初のDVDプレイヤー。
映像回路には東芝が開発したMPEG2リアルタイムエンコーダーシステムを採用しています。
動きベクトル探索範囲が広く、動きの激しい画像でも画質劣化の少ない映像圧縮を実現しています。また、MPEG2方式はビデオCD等に採用されているMPEG1方式に比べて解像度で約4倍の最大720x480画素を実現しており、高密度なデジタル映像を実現しています。
さらに、画質を左右するデータ転送レートもMPEG1の1.15Mbit/s(固定)に対し、最高9.80Mbit/sまでの可変ビットレート方式を採用しており、圧縮の難易度に応じて転送レートを変化させるため、効率良い長時間収録をしつつ最適な画質レベルを維持しています。
ピックアップ部には、光源に赤色ダイオードを採用した新開発の650nm短波長レーザーピックアップを搭載しています。
対物レンズは開口率0.6とすることで細かなピットでの読取り精度を向上させるており、さらにDVDとCDのそれぞれに専用レンズを用いる2レンズ一体型切換方式を採用することで、優れたトラッキング性能とDVD/CDの互換性を確保しています。
CDプレイヤーよりも強力なエラー訂正能力を発揮するRS-PC(リードソロモン積符号)方式のエラー訂正回路や、自社開発の高性能ICチップによるMPEG2映像デコーダーシステム、ノイズの抑制・低減に効果を発揮するデジタル回路等を装備しています。
色差出力端子(Y/Cr/Cb)を搭載しています。
マルチアスペクト機能を搭載しており、接続するテレビのタイプを選ばずに再生できます。
4:3のテレビに接続して再生する場合はアスペクト切り替えにより、上下を縮めるレターボックス変換、またはタイトルによってはワイド映像の一部分を4:3に切り出すパンスキャン変換のいずれかで高画質のまま楽しめます。
ドルビーデジタル(AC-3)5.1chサラウンド方式で収録されたソフトに対応しており、AC-3に対応したAVアンプに接続することで5.1chのサラウンド再生が可能です。
また、5.1chの音声をダウンミキシングして2チャンネルステレオ端子から出力できるため、ステレオ再生でも楽しめます。
非圧縮のリニアPCMに対応する高音質オーディオ機能を搭載しています。
D/A変換部には20bit D/Aコンバーターを採用しており、DATと同等の16bit/48kHzサンプリングの2チャンネルステレオ音声をSN比96dBで再生できます。
ワイヤレスリモコンが付属しています。
このリモコンではDVDソフトに収録された多彩な機能の設定・選択や、オンスクリーン表示によるテレビ画面を見ながらの設定が可能です。
また、接続したテレビを操作できるTVコンパチ機能も搭載しています。
機種の定格
型式 | DVDプレイヤー |
対応規格 | DVDビデオ、音楽CD |
ビデオ特性 | ビデオシステムNTSC対応 MPEG2映像圧縮対応(ISO/IEC-13818) 可変ビットレート対応 ワイドアスペクト比16:9対応 レターボックス対応 パンスキャン対応 字幕32chから1ch選択可能 |
映像出力レベル/インピーダンス | ビデオ:1.0Vp-p/75Ω S映像:(Y)1.0Vp-p/75Ω、(C)0.286Vp-p/75Ω |
オーディオ特性 | ドルビーデジタウr(AC-3)音声圧縮対応 ドルビープロロジックサラウンド対応 5.1chデジタルサラウンド(デジタル出力)対応 リニアPCMオーディオ対応 音声8ストリームから1ストリーム選択可能 |
出力レベル/インピーダンス | 2.0V/330Ω |
周波数特性 | 10~20kHz |
SN比 | 96dB(EIAJ) |
ダイナミックレンジ | 93dB(EIAJ) |
全高調波歪率 | 0.006% |
デジタル出力 | 0.5Vp-p/75Ω |
スペシャルモード | マルチアングル対応 マルチストーリー対応 インタラクティブストーリー対応 マルチランゲージ対応 |
出力端子 | ビデオ出力:1系統(ピン) Sビデオ出力:1系統 色差出力:1系統(Y/Cr/Cb) オーディオアナログ出力:LR2系統(ピン) オーディオデジタル出力:2系統(同軸/光、ドルビーデジタル(AC-3)、PCM) |
電源 | AC100V±10%、50Hz/60Hz |
消費電力 | 18W |
外形寸法 | 幅430x高さ81x奥行308mm |
重量 | 3.2kg |
付属 | ワイヤレスリモコン 映像・音声接続コード S映像接続コード |