Aurex PC-5080
¥99,800(1975年頃)
解説
ミキサー機能を搭載したカセットデッキ。
入力は4系統搭載しており、マイク入力4系統は前面に、ライン入力4系統は後面に設けられています。また、オペアンプを用いた本格的なアクティブ・ミキサーアンプを搭載しており、本格的なミキシング録音が可能です。
同一チャンネルでマイクとラインを同時使用した場合はマイク入力が優先されます。
入力4系統のうち2系統(ch2、ch3)には音像の定位をコントロールできるパンポット機能を搭載しています。
パンポット付きの2系統には近接効果を防ぐローカットフィルターを搭載しています。
ミキサー部だけを独立して使用することができます。
また、ライン出力のほかにミキサーの出力をダイレクトに取り出せるミキシングアウト(2ch)を搭載しています。
駆動モーターにはタコ・ジェネレーター付きのDCサーボモーターを搭載しています。
バイアスとイコライザーの各3段切換えが可能です。
録音時にソースの音をなるべく加工しないため、ノイズ低減装置は再生時にのみ有効なDNL(ダイナミックノイズリミッター)を採用しています。
過大入力に備えるリミッターを搭載しています。
全チャンネルのボリュームを同時に上げ下げできるマスターボリューム機能を持ったフェーダーを搭載しています。
大型ピークレベルメーターを搭載しています。
プランジャーを用いたフェザータッチ・ストップボタンを採用しています。
ヘッドには硬質パーマロイヘッドを採用しています。
機種の定格
型式 | カセットデッキ |
駆動方式 | 1モーターベルトドライブ方式 |
使用モーター | DCモーター(タコジェネレーター付き) |
周波数特性 | 40Hz~13kHz(ノーマルテープ) 40Hz~16kHz(クロームテープ) 40Hz~17kHz(フェリクロームテープ) |
歪率 | 2%(0dB、1kHz) |
SN比 | 58dB(クロームテープ、Line、ピークレベル、NAB、A特性) |
ワウフラッター | 0.08%(WRMS) |
チャンネルセパレーション | デッキ部:35dB ミキサー部:55dB(1kHz) |
クロストーク | 70dB(+10dB、1kHz) |
消去率 | 70dB(+10dB、1kHz) |
早送り、巻戻し時間 | 約90秒(C-60) |
バイアス周波数 | 85kHz |
入力感度/インピーダンス | Mic:0.25mV/600Ω~10kΩ Line:100mV/50kΩ |
出力レベル/インピーダンス | Line:0.4V/50kΩ Headphone:1mW/8Ω |
使用半導体 | トランジスタ:43個 FET:5個 IC:10個 ダイオード:40個 |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 15W |
外形寸法 | 幅470x高さ128x奥行320mm |
重量 | 7.7kg |