Aurex SC-M15/SC-M15K
¥67,000(1978年頃)
解説
BTL接続でモノラルパワーアンプとしての使用も可能なステレオパワーアンプ。
SC-M15は、差動2段・全段直結ピュアコンプリメンタリーOCLのDC構成を採用しています。また、音質を考慮してシングルプッシュプル構成としてます。
位相反転回路を内蔵しており、通常のステレオパワーアンプとして以外にBTL接続によるモノラルパワーアンプとしても使用できます。BTL(バランスド・トランスフォーマーレス)接続ではスピーカーコードを出力端子のプラス側だけを使って接続し、前面のBTLスイッチを入れて使用します。
電源部には大型トロイダルトランスを採用しています。このトランスはB級の波形がA級回路に飛び込むのを防ぐため、A級回路の巻線を別にしており、定電圧回路を設けてドライブしています。
また、電解コンデンサーには10,000μFx2を採用しています。
新開発のIC(TA-7317P)を用いた保護回路を搭載しています。
この回路では、出力がショートした時はトランジスタを守り、万一DCが現れた場合にはスピーカーを保護します。
パワーアンプを小型化することで放熱条件が悪くなるのを解消するため、大型の放熱フィンとキャビネットを一体成型したアルミダイキャストモノコックボディを採用しています。
オーレックスのアンプ技術から生まれた縦型無誘導フィルムコンデンサーのVコンを採用しています。また、PC板に70μ厚を使用しています。
スピーカー端子にはネジ式端子を採用しており、入力端子には金メッキ端子を採用しています。
また、前面にヘッドホン端子を搭載しています。
機種の定格
型式 | ステレオパワーアンプ |
回路方式 | 差動2段全段直結純コンプリメンタリーOCL・DCアンプ シングルプッシュプル出力段 |
連続出力 | 2ch駆動:50W+50W(8Ω、20Hz~20kHz) 55W+55W(8Ω、1kHz) BTL駆動:100W(8Ω、1kHz) |
全高調波歪率 (20Hz~20kHz、8Ω) |
0.02%(連続出力時) 0.01%(5W出力時) |
混変調歪率 (50Hz:7kHz=4:1) |
0.02%(連続出力時) 0.01%(5W出力時) |
出力帯域幅(IHF) | 10Hz~70kHz |
周波数特性 | DC~70kHz +0 -1dB |
入力感度/インピーダンス | 1.0V/56kΩ |
ダンピングファクター | 60(8Ω) |
SN比(IHF-Aネットワーク) | 115dB |
残留雑音 | 0.1mV |
使用半導体 | トランジスタ:22個 ダイオード:20個 FET:3個 IC:1個 LED:3個 |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 120W |
外形寸法 | 幅257x高さ106x奥行211mm |
重量 | 5.8kg |