
Audio Research SP-10
¥1,290,000(1983年発売)
解説
プレステージモデルとして開発されたコントロールアンプ。
電源部は別シャーシ構成となっています。
この電源部ではヒーターやプレート供給電圧まで全てが定電圧化されており、しかも各増幅段のそれぞれに対して電源を独立させて定電圧化されています。また、常にプレート電圧がチェックされており、一つ一つの真空管が最適の動作状態になるよう自動調整されています。これにより真空管の経年変化による回路バランスの変化やクオリティの変化を最小限に抑えています。
フォノ入力を最優先とした設計がされており、Phono入力から出力端子までの利得が72dBとなっています。
これにより高出力カートリッジをステップアップトランスやヘッドアンプを介さずに接続できます。また、バイパススイッチを装備しており、フォノアンプ部とハイレベルアンプ部をゲイン・コントロールのみを介してダイレクトに接続する事ができます。
機種の定格
型式 | コントロールアンプ |
周波数特性 | 5Hz~30kHz ±0.25dB 1Hz以下~100kHz以上 -3dB Phono:30Hz~40kHz ±0.25dB(RIAA) |
全高調波歪率 | 0.01%(2V出力時、20Hz~20kHz) |
混変調歪率 | 0.002%(2V出力時) |
利得 | Phono入力-Main出力:72dB High Level入力-Main出力:26dB |
入力インピーダンス | Phono:10Ω、30Ω、100Ω、10kΩ、47kΩ Line:50kΩ |
Phono最大許容入力 | 300mV |
出力レベル | 2VRMS(5Hz~30kHz) |
出力インピーダンス | Main出力:1000Ω |
入力換算雑音 | Phono:0.2μV High Level:20μV |
仕様真空管 | 6DJ8(ECC88):12 6L6WGC:2 12AT7:1 |
外形寸法 | 幅480x高さ134x奥行260mm |
重量 | 10kg |