audio physic STRADA Mono
¥2,000,000(2台1組、2001年頃?)
解説
アナログアンプとデジタルアンプを融合させたモノラルパワーアンプ。
従来のアンプでは低能率とゼロクロス歪が避けられない問題としてありました。
A級アンプではゼロクロス歪はありませんが、能率が約25%と低くなります。また、AB級やB級アンプでは能率は向上しますがゼロクロス歪が発生します。また、デジタルアンプは終段に入るフィルターで大幅に効率が落ちていました。
STRADA Monoでは入力から出力までアナログ信号が流れており、そこにデジタル化された信号も共存してアナログ信号に補正させて終段で合成しています。そして、独自の回路方式によって従来のアンプでは達成できなかった変換効率92%を実現しています。
STRADA Monoの回路携帯は3つのFloorで成り立っており、入力されたオーディオ信号は2つの経路をたどります。
片方は3rd Floorに入力されます。そして、もう片方ではプラス側だけを位相反転して全てマイナス信号とし、その後PWM変調によってデジタル化されます。
2nd FloorではPWM変調されたデジタル信号はローパスフィルターを通過します。また、同時に元の信号と比較されて強制的に誤差を修正します。この段でフィルタリングを行う事でロスの発生を防いでいます。
3rd Floorでは出力段にブリッジ接続が使用されており、アナログ信号と2nd Floorから来た信号が合成されます。このブリッジ接続を巧妙に利用する事でスピーカーを介して片極性信号を有効に効率良く音楽信号にします。
この構成によりスピーカーの逆起電力にも強く、ゼロクロス歪も無い状態となっています。
電源部には従来のアナログ電源の他に、100kHz(ただし音楽信号により100kHz~600kHzで可変)2kW容量のスイッチング電源を搭載しており、非常に大きなダイナミックレンジに対してもハイスピードに対応しています。
機種の定格
型式 | モノラルパワーアンプ |
出力 | 200W(8Ω) 400W(4Ω) 800W(2Ω) |
周波数特性 | 2Hz~250kHz -3dB |
S/N比 | 95dB以上 |
ダンピングファクター | 100 |
スルーレート | 75V/μsec. |
入力端子 | XLRバランス入力端子(Hot=2) |
外形寸法 | 幅435x高さ98x奥行368mm |
重量 | 15.5kg |