
ATC SCM20A PRO
価格不明(1台、1997年頃)
解説
最高のニアフィールドモニタースピーカーシステムとして開発されたアクティブスピーカー。
SCM20A PROのユニットにはSCM20slと同一のユニットを使用しています。
ユニット設計は大型マグネットシステムとショートリボンボイスコイル、ロングストロークギャップなどのATCの基本を継承しており、さらに渦電流歪の極小化でモニタースピーカーにふさわしい品質を実現しています。
低域には6.5inchコーン型ウーファーを搭載しています。
このユニットはSCM100slやSCM50slに搭載されたウーファーユニットの磁気回路を応用した設計となっています。また、3inchミッドレンジソフトドームに分割振動特性に優れたウーファーコーンを組み合わせた構成となっており、過渡特性に優れたユニットを実現しています。
さらに、スーパーリニア磁性体による渦電流リングを装着した新構造を採用しており、ユニットの性能を高めています。
高域には1inchドーム型ツィーターを搭載しています。
このユニットはSCM100sl/SCM50slと同仕様となっています。
ネットワーク部には自社設計によるエレクトロニックディバインディングネットワークを採用しており、2チャンネルパワーアンプと共に組み込まれています。
エンクロージャーには密閉方式を採用しています。
バッフルボードには高密度MDFを使用しており、エンクロージャーにはアルミダイキャストを使用しています。
入力端子にはプロ仕様のXLR端子を採用しています。
±6dBの入力感度調整や、40Hzを0~+6dBの範囲で調整できる低域イコライザーを搭載しており、様々な使用条件に対応しています。
機種の定格
方式 | アンプ内蔵・2ウェイ・2スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型 |
使用ユニット | 低域用:6.5inchコーン型 高域用:1inchドーム型 |
周波数特性 | 60Hz~20kHz -6dB 80Hz~12kHz ±2dB |
指向特性 | 水平±80度、垂直±10度 |
入力感度/インピーダンス | 1V/10kΩ以上 |
入力感度調整 | ±6dB(40Hzにて6段階) |
最大音圧レベル | 108dB/m |
クロスオーバー周波数 | 2.8kHz |
内蔵アンプ出力 | ウーファー用:250W ツィーター用:50W |
低域イコライザー | 0~+6dB(40Hzにて6段階) |
入力端子 | Male XLR(Pin1=Ground、Pin2=hot、Pin3=cold) |
仕上げ | MDFバッフルボード アルミダイキャストエンクロージャー ネイビーブルー塗装 |
電源電圧 | AC100V |
消費電力 | 460W |
外形寸法 | 幅270x高さ448x奥行310mm |
重量 | 33kg |