ARCAM DELTA Black Box
¥114,000(1989年頃)
解説
48kHzにも対応したD/Aコンバーター。
アーカムのカスタムICを採用しています。
多くのD/Aコンバーターではデジタルプロセシング部分にいくつかのICが使用されています。このため、デジタル信号の立ち上がり時間が早くなり、回路配線とICとの間でアンテナのような役割を果たすことになり、高周波ノイズが発生することになります。
アーカムのカスタムデザインされたICは、こうしたIC全てとICに接続された配線に代わって働くため、ノイズの最大の原因となる問題点を解消しています。
D/AコンバーターICにはフィリップス社製の特別に選別されたものを採用しています。
アナログフィルターには完全ディスクリート構成を採用しており、ICアンプで構成されたフィルターに比べて優れたノイズ特性を得ています。
電源部はアナログ・デジタル回路用に独立したトランスと7つの独立したレギュレーターを採用しています。これにより安定した電源供給を実現しています。
また、スターアース方式を採用することで電源ノイズを最小限に抑えています。
ケース全体にアルミニウムを採用しており、音に悪影響を及ぼす外部振動を抑えています。
また、D/Aコンバーター基板はソルボセイン振動ダンパーに固定されています。
デジタル入力は同軸とオプティカルの2系統を備えています。
また、サンプリング周波数は44.1kHzと48kHzに対応しており、DAT機器との接続にも対応しています。
機種の定格
型式 | D/Aコンバーター |
デジタル入力 | Optical、Coaxial |
サンプリング周波数 | 44.1kHz、48kHz |
デジタルシステム | 16ビット4倍オーバーサンプリング |
周波数特性 | 10Hz~10kHz ±0.1dB 20kHz -0.4dB |
全高調波歪率 | 0.015%(1kHz) |
SN比 | 110dB(IEC-A) |
アナログ出力 | Direct:2Vrms/30Ω Line:0.8Vrms/500Ω |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
外形寸法 | 幅430x高さ64x奥行265mm |
重量 | 3.5kg |