ARCAM DELTA120
¥220,000(1991年頃)
解説
ブリッジモードによってモノラルパワーアンプとしても使用できるステレオパワーアンプ。
リアパネルのスイッチ切換によってブリッジモードによるモノラルパワーアンプとして使用できます。
また、もう一つのスイッチを切換ることでモノラルモードとしても使用できます。この場合はバイアンプシステムを駆動するのに活用できます。
電源部は左右チャンネルそれぞれに独立したトロイダルトランスとコンデンサー及び整流回路を搭載しており、チャンネル間の干渉を排除しています。
大型トロイダル電源トランスとLow ESRコンデンサの採用によってピーク値±25Aの大出力電流を得ています。これにより低域でのスピーカー駆動も正確になり、さらに低インピーダンススピーカーでも駆動することが可能です。
保護回路としてハイスピードな電子式保護回路を搭載しています。
問題発生時には出力リレーが働いてスピーカー出力を遮断します。この機構はスピーカーのヒューズによってもバックアップされており、ほぼあらゆる異常からアンプを保護することが可能です。
シャーシには非磁性のアルミシャーシを採用しており、スチール等の磁性体を用いた際に発生する歪を排除しています。
また、アルミの弾性によって効果的な振動吸収を実現しています。
アンプのケース全体をヒートシンクとして用いる設計を採用しています。
パーツ類には1%メタルフィルム抵抗やポリプロピレンコンデンサーなどの高品質パーツを採用しています。
また、製造の各行程は徹底した品質管理が行われており、プリント基板には自動的なテストが行われ、その結果はコンピューターに記録されます。さらに組み上がった製品は最低24時間の連続動作を経て最終的なテストにかけられています。
機種の定格
型式 | パワーアンプ |
出力(1kHz、THD0.5%) | 110W+110W(8Ω) 155W+155W(4Ω) 310W(8Ω、ブリッジモード) |
周波数特性 | AC入力端子:1Hz~90kHz +0 -3dB DC入力端子:DC~90kHz +0 -3dB |
歪 | 0.01%以下(8Ω、100W、1kHz) |
感度(1kHz/8Ω) | ステレオモード:1.00V/100W ブリッジモード:0.90V/300W |
入力インピーダンス | ステレオモード:25kΩ モノラルモード:12kΩ ブリッジオード:10kΩ |
S/N比 | 100dB以上(CCIR) |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
外形寸法 | 幅430x高さ92x奥行272mm |
重量 | 7.5kg |