AR(Acoustic Research) AR-92
¥118,000(1台、1980年頃)
解説
AR-9の設計思想を継承し、AR-91とほぼ同じ構成を採用したバーチカルシリーズの3ウェイフロア型スピーカーシステム。
低域には25cmコーン型ウーファーを搭載しています。
中域には3.8cmドーム型、高域には1.9cmドーム型のユニットを搭載しています。
これらのユニットはAR-91と同じ物が採用されており、ボイスコイルとヨークの間に、NASA開発の磁気を帯びたコロイド状のマグネティック・フルーイドを入れ、中心軸からブレ無い構造として歪低減を図ると共に、耐入力を改善しています。
さらに、ユニットの周りに特殊吸音材であるアコースティック・ブランケットを取付け、反射音による音質劣化を防いでいます。
ネットワーク部の素子には、17AWG空芯コイルやコンピューター級電解コンデンサー、無誘導高耐入力セラミック抵抗などが使用されています。
エンクロージャーにはAR伝統のアコースティックサスペンション方式を採用しています。
この方式では、内部を完全密閉することで空気がスプリングの役目を果し、コンプライアンスを大きくすることができ、低域共振周波数をより低くする事が可能となっています。
また、外装にはウォールナット調塩ビ仕上げが施されています。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・3スピーカー・アコースティックサスペンション方式・フロア型 |
使用ユニット | 低域用:25cmコーン型 中域用:3.8cmドーム型 高域用:1.9cmドーム型 |
周波数特性 | 32Hz~30kHz |
低域再生周波数 | 44Hz -3dB |
システムQ | 0.7 |
出力音圧レベル | 87dB/W/m |
インピーダンス | 4Ω(最小3.2Ω) |
連続最大入力 | 125W |
最大入力 | 200W |
クロスオーバー周波数 | 700Hz、7.5kHz |
レベルコントロール | 中域:3段切替 高域:3段切替 |
内容積 | 46.8L |
外形寸法 | 幅356x高さ797x奥行290mm |
重量 | 21kg |