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ALTEC LANSING 879A Santana
879A(オリジナル):¥188,800(1台、1970年発売)
879-TB:¥125,000(1台、1970年発売)
879-TW:¥125,000(1台、1970年発売)
879-WG(特注品):¥150,000(1台、1970年発売)
解説
特殊スレートのトッププレートを採用したスピーカーシステム。
フルレンジユニット
低域には38cm特殊コーン型フルレンジユニットである420Aを搭載しています。
420Aはバイフレックススピーカーと呼ばれるもので、大型コーンとスティフネスの異なる16cm口径相当のコーンがマルチダンプされたコルゲーションで一体化されています。これによりプログラムソースに含まれている超低域から中低域、中域の歪を抑えた再生を可能にしています。また、コーン中心部には軽合金製ドームラジエーターは高域部の上限までを受け持っています。
ボイスコイルはアルミリボン線エッジワイズ巻の直径75mmボイスコイルを採用しています。また、磁気回路には11,400gauss、4.9kgの内磁型アルニコVが採用されています。アルテック製品の磁気回路は規定された磁束密度までしか励磁されておらず、限界まで励磁されたマグネットで発生する保持力の急激な低下や、品質ムラを抑えています。
フレーム部には強固なアルミダイキャストフレームを使用しており、経年変化による狂いやコーン振動による共振を抑えています。
ツィーター
高域には7.5cm口径のコーン型ダイレクトラジエーターを搭載しています。
このユニットはサンタナ専用に設計されたユニットです。
キャビネット
879Aはアルテックで初めて大型サイズのフロア型密閉キャビネットを採用しています。
板材にはアメリカ産パインプライウッドを使用しています。
オリジナルのキャビネットはウォルナット仕上げが施されており、トッププレートは大理石製となっています。トッププレートはメキシコ産の原石を手磨き加工を施して使用しています。
その他
日本国内ではアルテックオリジナルの879Aと国内製の879-TW、879-TB、879-WGの3種類の合計4種類が販売されていました。
アルテックオリジナルのキャビネットがウォルナット仕上げだったのに対し、879-TWと879-TBはチーク仕上げが施されています。
また、トッププレートの大理石についても、879Aは天然ススレート(黒色)だったのに対し、879-TWはアカプルコホワイト(白色)、879-TBはミスティブラック(黒色)となっているなどの違いがあったようです。
879-WGは特注モデルとなっており、ジェードグリーンの大理石とオフホワイト仕上げのキャビネットを採用しています。
フロントグリルに取り付けられたロゴマークは2種類の位置があったようで、端に取り付けられた写真と中央下部に取り付けられた写真の2種類がありました。
機種の定格
方式 | 2ウェイ・2スピーカー・密閉方式・フロア型 |
使用ユニット | 全帯域用:38cm特殊コーン型(420A) 高域用:7.5cmコーン型 |
インピーダンス | 8Ω |
周波数特性 | 35Hz~18kHz |
最低共振周波数 | 27Hz |
許容入力 | 45W |
出力音圧レベル | 100dB/W(新JIS、軸上1m) |
クロスオーバー周波数 | 2.5kHz |
エンクロージャー材質 | アメリカ産パインプライウッド |
外形寸法 | 幅520x高さ650x奥行430mm |
重量 | 35kg |