オーディオの足跡

Entry Siの画像
 解説 

1999年に発表されたEntry Sの後継機として開発されたスピーカーシステム。

Entry SiはEntry Sに使われていたツィーターが製造中止となったため開発されました。この際に最上機種NOTE-9開発に際して導入した解析装置が用いられており、Entry Sとの併用に支障の無いサウンドバランスを保ちつつ新設計のツィーターとネットワークを採用しています。

低域には11.5cmコーン型ウーファーを搭載しています。
振動板にはメタルコーンを採用しています。この振動板はメタルコーンユニットの第一人者と称されるE.J.ジョーダンの研究成果と、ALR社の技術を統合して開発されたものです。
また、磁気回路には軽量なコーンに対してオーバーサイズといえるほど強力なものを採用しています。

高域には2.5cmソフトドーム型ツィーターを搭載しています。
振動板にはポリエステル繊維を新たに採用しており、さらにドーム形状も変更することで23kHzまでだった周波数特性を28kHz(0 -3dB)まで拡大しています。
また、ドームには従来どおり表面コーティングが施されていますが、新たにレーザーで開口処理がされています。ごく小さな穴を設けることでドーム内のベンチレーション効果をもたらし、放熱と振動板のスムーズな動作を実現しています。
フロントプレート部はディスパージョンの最適化を図った新設計に変更されています。

ネットワーク部にはTタイプ抵抗で構成されたパッシブタイプのネットワークを採用しています。これにより電気的共振の最小化を図っています。
また、設計時にはNOTE-9開発時に導入された最新シミュレーターを活用することで高品位な回路を実現しています。

エンクロージャーにはバスレフ方式を採用しています。
また、付属のフォームプラグをエンクロージャー背面のバスレフポートに差し込み、深度を変えることで低域のチューニングが可能です。

背面には壁掛け用のフック受けを上下に装備しています。

スピーカー端子には金メッキ端子を採用しています。また、ニップル中央のキャップを外すことでバナナプラグの接続も可能となっています。

外観はブナ木目調+ブラックグリル、グレー仕上げ+ブラックグリル、ブラック仕上げ+ブラックまたはブルーグリルの4種類のバリエーションがありました。

機種の定格
方式 2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型
使用ユニット 低域用:11.5cmコーン型
高域用:2.5cmドーム型
周波数特性 65Hz~28kHz
出力音圧レベル 87dB
推奨アンプ出力 25W~150W
外形寸法 幅130x高さ215x奥行190mm
重量 2.7kg