AKAI SW-170
¥39,000(1台、1970年代前半頃)
解説
5ウェイ構成のブックシェルフ型スピーカーシステム。
低域には38cmコーン型ウーファーを搭載しています。
このユニットには適度な柔軟性を持つL.T.Pエッジ(Linear Travel Piston Edge)を採用しており、最低共振周波数を低くするとともに低歪化を図っています。また、振幅によりエッジから出る音波やコーン紙からの音波の反射を抑えることで周波数特性の乱れを低減しています。
中域には13cmコーン型スコーカーを搭載しています。
このユニットには白いコーン紙を使用するとともにエッジに新しい軽量の材質を採用しています。また、バックキャビティを設けることでウーファーとの干渉を低減しています。
高域には5.4x6.1cmのトゥイーターを搭載しています。
強力な磁気回路と本格的なイコライザーによって高音質化を図っています。
超高域には7.5cmコーン型スーパートゥイーターと、ユニット直径8.3cmのドーム型スーパートゥイーター2個を搭載しています。
新開発のドームトゥイーターによって広域の指向特性を向上しています。
フロントバッフルは合板の表面にアイボリーホワイトのナイロン毛を植毛しており、吸音性を高めることで音の濁りを排除しています。また、マジックテープによってフロントのグリルネットを取り外す事ができます。
エンクロージャーはホモゲン材とラワン合板を併用して作られており、補強棧によって箱鳴りを低減しています。また、外装はウォルナットのオイル仕上げが施されています。
中域と高域用にそれぞれレベルコントロールを搭載しています。
一般的なスピーカーターミナルのほかにジャックタイプの端子が設けられています。
機種の定格
方式 | 5ウェイ・6スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型 |
使用ユニット | 低域用:38cmコーン型 中域用:13cmコーン型 高域用:5.4x6.1cm 超高域用:7.5cmコーン型 ドーム型(ユニット直径8.3cm)x2 |
周波数特性 | 20Hz~23Hz |
最大入力 | 80W(ミュージックパワー) |
インピーダンス | 8Ω |
出力音圧レベル | 103B/W/50cm |
クロスオーバー周波数 | 600Hz、5kHz、10kHz、15kHz (6dB/oct、12dB/oct) |
外形寸法 | 幅425x高さ620x奥行280mm |
重量 | 22.4kg |