AKAI ST-401
¥46,800(1台、1973年頃)
解説
"音とは単に空気の波動現象であるに留まらず、リスナーを包む空間全体の振動としてとらえなければならない"という考えのもと、人間味にあふれた音質を意識して開発されたスピーカーシステム。
低域には30cmのコーン型ウーファを採用しています。
ロングボイスコイルを使用することで、磁束密度の均一な部分のみで振幅動作がおき、歪率を少なくしています。
また、ダンパーエッジの改良により、振幅リニアリティを改善しています。
中域には3.8cmドーム型スコーカー、高域には2.5cmドーム型トゥイーターが採用されています。
これらのユニットには適度の内部損失をもったソフトダイアフラムを使用しており、さらにエッジからドーム部への立ち上がりを効率の良い45゜に設定することで、歪を軽減しつつ自己共振を抑えています。
エンクロージャーは密閉度を改善するため、ユニット以外は全て固めこみとしており、ネジ止め部を出来るだけ減らしています。これにより内部の剛性を向上しており、さらにグラスウールを入れてダンピングを良くしています。
また、ウォルナットオイル仕上げとなっています。
0dBをラボラトリースタンダードとして±5dB可変できるレベルコントロールを搭載しています。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・3スピーカー・アコースティックサスペンション方式・ ブックシェルフ型 |
使用ユニット | 低域用:30cmコーン型 中域用:3.8cmドーム型 高域用:2.5cmドーム型 |
周波数特性 | 20Hz~20000Hz |
最大入力 | 50W |
インピーダンス | 8Ω |
出力音圧レベル | 91dB/m |
クロスオーバー周波数 | 700Hz、5kHz、12dB/oct |
外形寸法 | 幅360x高さ780x奥行300mm |
重量 | 18.5kg |