AKAI ST-101
¥16,800(1台、1973年頃)
解説
"音とは単に空気の波動現象であるに留まらず、リスナーを包む空間全体の振動としてとらえなければならない"という考えのもと、人間味にあふれた音質を意識して開発されたスピーカーシステム。
低域には16cmのコーン型ウーファを採用しています。
ロングボイスコイルを使用することで、磁束密度の均一な部分のみで振幅動作がおき、歪率を少なくしています。
また、ダンパーエッジの改良により、振幅リニアリティを改善しています。
高域には適度の内部損失をもったソフトダイアフラムを使用した2.5cmドーム型トゥイーターを採用しています。
エッジからドーム部への立ち上がりを、効率の良い45゜に設定することで、歪を軽減しつつ自己共振を抑えています。
エンクロージャーは密閉度を改善するため、ユニット以外は全て固めこみとしており、ネジ止め部を出来るだけ減らしています。これにより内部の剛性を向上しており、さらにグラスウールを入れてダンピングを良くしています。
また、ウォルナットオイル仕上げとなっています。
0dBをラボラトリースタンダードとして±5dB可変できるレベルコントロールを搭載しています。
機種の定格
方式 | 2ウェイ・2スピーカー・アコースティックサスペンション方式・ ブックシェルフ型 |
使用ユニット | 低域用:16cmコーン型 高域用:2.5cmドーム型 |
周波数特性 | 35Hz~19000Hz |
最大入力 | 40W |
インピーダンス | 8Ω |
出力音圧レベル | 88dB/m |
クロスオーバー周波数 | 1500Hz、12dB/oct |
外形寸法 | 幅220x高さ465x奥行190mm |
重量 | 6.2kg |