AKAI AE-63
¥60,000(2台1組、1983年頃)
解説
アカイ独自の3DR(Three Dimensional Radiation)システムを採用することでコンパクトスピーカーの改善を図ったスピーカーシステム。
3DRシステムは、背後の壁で反射される音波をフロントユニットからのダイレクトな音波と重ね合わせ、3次元的な音場の再現を図ったもので、リアバッフルにもフロントバッフルと同様に中高域ユニットとパッシブラジエーターを搭載しています。
また、背面のパッシブラジエーターには扇形の開口部を持つベースイメージコントローラーが装着されており、開口面積を調整することで適正な低域量にコントロールができます。
3DRシステムの構造を生かすため、設置の際は背後の壁から10~50cm離れた設置を推奨しています。
フロントバッフルには低域に16cmコーン型ウーファー、高域に2.5cmソフトドーム型トゥイーターを搭載しており、リアバッフルには低域用として16cmパッシブラジエーター(ドロンコーンスピーカー)、中高域に3.0cmソフトドーム型ミッドレンジを搭載しています。
ネットワークにはメタライズドフィルムコンデンサーや空芯コイルなどのパーツを採用し、高品質化を図っています。
エンクロージャーは黒色ピアノ仕上げとなっており、さらに押出し成型による5mm厚のアルミパネルをマウントしたデザインとなっています。
また、4つのコーナーにはアールを持たせてあり、回折現象を防いでいます。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・3スピーカー・3DR方式・ブックシェルフ型 |
使用ユニット | 低域用:16cmコーン型 高域用:2.5cmドーム型 背面中域用:3.0cmドーム型 その他:16cmパッシブラジエーター |
周波数特性 | 60Hz~23kHz |
最大許容入力 | 80W |
定格入力(DIN) | 40W |
インピーダンス | 4Ω |
出力音圧レベル | 88dB/W/m |
クロスオーバー周波数 | 3kHz |
カットオフ周波数 | リアミッドレンジ:800Hz |
外形寸法 | 幅206x高さ345x奥行170mm |
重量 | 約6.2kg |