
AKAI HX-R40
¥54,800(1985年頃)
解説
GX-R70とGX-R60の基本性能を継承したリバースデッキ
ヘッド部にはHDヘッド(High Density Metallic Head)を搭載しています。
リバース機構にはアカイ独自のアキュレートリバースヘッドシステムを採用しています。
このメカニズムではヘッドハウジング材にはベリリウム配合の高硬度亜鉛ダイカストを採用しており、通常の亜鉛ダイキャストに比べて2倍の硬度と8倍の耐摩耗性という優れた特性によってヘッド位置を高精度に保っています。
また、回転部には滑りの良い個体潤滑剤を数ミクロン厚にコーティングし、摩擦係数を大幅に下げてスムーズな回転を実現しています。
さらに往復両方向のアジマス制度を正確に保つためストッパーには高硬度の表面窒化処理を施したステンレス鋼を採用し、長時間使用で問題となる調整ネジの緩みにはダブルナット方式で対処しています。
ヘッドの回転は摩擦係数の特に低いラックをモータードライブによってすばやく左右にシフトさせるダブルピニオン駆動とし、シンプルで完成度の高い回転メカニズムを実現しています。
メカニズム部にはBSP(Bi-directional Symmetrical Precision)メカニズムを採用しています。この方式ではテープトランスポートをほぼ完全に左右対称にすることで、往復テープ走行特性の均一化を図っています。
さらに、アカイ独自のデュアルワイドテープガイドを搭載しており、テープとの接触面を幅広のR面とし、さにヘッドの左右に分離独立したテープガイド方式によってテープエッジの線強度を高め、ヘッド付近でのテープ走行を正確にコントロールし、往復のわずかなテープ走行特性の差をゼロに近づけています。また、板金をヘッド側面に接着しただけの通常のテープガイドでは防ぎきれないカセットハーフのばらつきへの対応性や、テープのカール、トラックズレ、アジマスズレ、ヘッドタッチの不均一化、テープの高うなどの問題を解決しています。
ノイズリダクションシステムとしてドルビーB/Cを搭載しています。
IPLS(自動頭出し機構)を搭載しており、次の曲または再生中の曲の頭出しが可能です。
オートミュート機構を搭載しており、約4秒間の曲間スペースが作れます。
機種の定格
型式 | カセットデッキ |
ワウ・フラッター | 0.05%WRMS(JIS) ±0.07%W.Peak(EIAJ) |
周波数特性 | 20Hz~17kHz ±3dB(ノーマルテープ) 20Hz~18kHz ±3dB(CrO2テープ) 20Hz~19kHz ±3dB(メタルテープ) |
歪率(EIAJ) | 0.85%(メタルテープ) |
SN比(メタルテープ) | 56dB(EIAJ) Dolby B on:1kHzで5dB、5kHz以上で10dB改善 Dolby C on:500Hzで15dB、1kHz~10kHzで20dB改善 |
ダイナミックレンジ | 110dB(dbx NR使用時) |
ヘッド | 録再ヘッド:HDヘッド 消去ヘッドx1 |
モーター | キャプスタン用:電子制御DCモーターx1 カム駆動用:DCモーターx1 |
入力レベル | Line:70mV/47kΩ Mic:0.25mV/5kΩ |
出力レベル | Line:388mV/2kΩ以下 Headphone:1.3mW(8Ω)/82Ω |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 14W |
最大外形寸法 | 幅440x高さ110x奥行250mm(EIAJ) |
重量 | 約4.3kg |
付属 | コネクションコードx2 |
別売 | ワイヤレスリモコン RC-92(¥18,000) ワイヤードリモコン RC-32(¥6,000) |