AKAI GXC-502D
¥68,800(1974年頃)
解説
縦型タイプのステレオカセットデッキ。
操作パネルを前面パネルに集めた縦型レイアウトを採用しています。
カセットテープがまっすぐセットできるため、着脱式の透明なリッドを通して曲目などが読取れます。また、テープの走行や残量もはっきりと確認でき、さらにヘッドの消磁やキャプスタンの清掃といったメンテナンスも簡単に行えます。
録再ヘッドにはシングルクリスタルGXヘッドを採用しています。
このヘッドは単結晶コアとコア周辺をゴミ付着の無いガラスでカバーしており、テープ磁性体のゴミが付着するのを防いでいます。また、電磁変換特性の効率が良いため、ダイナミックレンジが広く、優れた高域特性を実現しています。
アンプ部の初段にはローノイズトランジスタと低雑音抵抗器を採用しており、ローノイズ化を図っています。
ダブルエンドプッシュプル方式を採用しており、安定した動作を実現するとともに、バイアスノイズの低減と性能向上にも威力を発揮しています。
ノイズリダクションシステムとしてドルビーシステムを搭載しています。
どのモードからも直接イジェクトできるフルダイレクトファンクションチェンジ機構を採用しています。
また、ポップアップ機構を搭載しており、イジェクトボタンを押すとリッドの窓が開いてカセットハーフが飛び出る構造となっています。
オートストップ機構を搭載しており、各モードにおいてテープ巻取りが終了すると、オートストップ装置によってテープ走行がストップし、表示ランプも消えてメカニズムが自動的に解除されます。
一時停止のロック付きポーズボタンを採用しています。
ローノイズテープとクロームテープに対応した2ポジションのテープセレクターを搭載しており、ワンタッチで録音バイアス量、録音レベル、再生時の時定数の3要素が切り替わります。
3桁のインデックスカウンターを搭載しています。
大型VUメーターを搭載しています。
背面に設けられた2個のフックによって壁面への設置が可能です。
機種の定格
型式 | ステレオカセットデッキ |
トラック方式 | 4トラック2チャンネルステレオ方式 |
テープスピード | 4.75cm/sec |
ワウ・フラッター | 0.1%WRMS |
周波数特性 | 30Hz~16kHz(クロームテープ) 30Hz~15kHz(ローノイズテープ) |
歪率 | 1.5%(1kHz、0VU) |
S/N比 | 54dB ドルビー on:62dB |
消去率 | 70dB以上 |
録音バイアス周波数 | 62kHz |
ヘッド | 録再:GXヘッド 消去ヘッド |
モーター | 4極インダクションモーター |
早送り/巻戻し時間 | 65秒以内(C-60型テープ使用時) |
入力端子 | Line:50mV/-24dB/430kΩ Mic:0.4mV/-66dB/600Ω~10kΩ DIN:4mV/30kΩ |
出力端子 | Line:0.775V(0VU時)/10kΩ以上 Din:0.5V(0VU時) Headphone:8Ω |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
外形寸法 | 幅418x高さ257x奥行152mm |
重量 | 5.3kg |