AKAI GXC-46/GXC-46D
GXC-46:¥71,500
GXC-46D:¥59,000(1972年頃?)
解説
GXヘッド、ドルビーシステム、ADRシステムを搭載したステレオカセットデッキ。
GXC-46Dはカセットデッキ、GXC-46はGX-46Dにスピーカー等を搭載したカセットテープレコーダーとなります。
ヘッドにはアカイが独自で開発したGXヘッドを採用しています。
このヘッドは、コア材にはローノイズ単結晶フェライト、支持体には特殊な硬質ガラスを使用しており、録再ヘッドに採用することで、優れたヘッドタッチとシャープなフォーカスフィールドによる録音を実現しています。
A.D.R(Automatic Distortion Reduction)システムを搭載しており、入力信号のレベルによって録音イコライザーを自動的に変化させてテープのダイナミックレンジにあわせて録音しています。
これにより、常に高域のリニアリティの良い部分での録音が可能となり、先の歪や減磁作用による記録信号の減少などがなくなるため、ハイレベルでのf特劣化や歪、ビートが抑えられます。
ノイズリダクションシステムとして、ドルビーシステムを搭載しています。
原理的にはテープに録音する時に、入力信号がある一定レベルより低い音域のみの場合や全体の音量が小さくて雑音が目立つ様な時に、自動的に音量をあげて全体の音量差を圧縮させます。
そして、再生時には自動的に増強された量だけ減衰し、元通りに戻すことで、元に戻された量だけ雑音も少なくなります。
オープンリールに比べて飽和点の低いカセットの問題点を解決するため、O.L.S.(Over-Level
Suppressor)回路を搭載しています。スイッチを切換えれば、万一レベルをオーバーにした時や瞬間的に大きな入力が入っても音は歪まず、歪率2%以下に抑えます。
テープ切換えスイッチを搭載しており、テープにより適切なバイアスと周波数補償量を変えて、クロームテープの性能を引き出す事が可能です。
ダイレクトファンクションチェンジ機構を搭載しており、録音/再生/早送り/巻戻しの状態で直接に希望の操作ボタンを押すだけで、停止ボタンを押さなくても、自動的に選ばれたモードに入ります。
モーターにはヒステリシスシンクロナスモーターを搭載しています。
VUメーターと3桁インデックスカウンターを搭載しています。
機種の定格
型式 | ステレオカセットデッキ | ||||
トラック方式 | 4トラック2チャンネルステレオ方式 | ||||
テープスピード | 4.8cm/s | ||||
ワウ・フラッター | 0.12%WRMS以下 | ||||
周波数特性 | クロームテープ使用:30Hz~18000Hz ローノイズテープ使用:30Hz~16000Hz |
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歪率 | 2%以下(1kHz、0VU) | ||||
出力(GXC-46のみ) | ミュージックパワー:12W(6W/6W、8Ω) 連続定格出力:9W(4.5W/4.5W、8Ω) |
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S/N | 50dB以上 ドルビーon:58dB |
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消去率 | 70dB以上 | ||||
ヘッド | GX録再ヘッドx1 消去ヘッドx1 |
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モーター | ヒステリシスシンクロナスモーターx1 | ||||
早送り/巻戻し時間 | 65秒以内(C-60型カセットテープ使用) | ||||
録音時間 | 2時間ステレオ録音(C-120型カセットテープ使用) | ||||
出力ジャック | Line:0.775V(0VU)/(最適負荷インピーダンス:20kΩ以上) ヘッドホン:30mV/8Ω スピーカー:6W/8Ω(各、GXC-46のみ) |
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入力ジャック | マイクロホン:0.2mV/4.7kΩ ライン:50mV/200kΩ |
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DINジャック | 0.4V/5mV | ||||
使用半導体 | トランジスタ:39個(GXC-46:45個) FET:2個 リニアIC:2個 ダイオード:34個 |
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電源電圧 | AC100V~240V、50Hz/60Hz | ||||
消費電力 | GXC-46D:20W GXC-46:50W |
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外形寸法 | 幅410x高さ132x奥行294mm | ||||
重量 | GXC-46D:7.2kg GXC-46:7.6kg |
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付属 |
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