
AKAI GXC-36D
¥38,000(1973年頃)
解説
GXヘッドを搭載したカセットデッキ。
録再ヘッドにはGXヘッドを採用しています。
GXヘッドでは優れた耐久性と高い透磁性を持つ単結晶フェライトを採用すると共に、高い耐摩耗性を持つ超硬質ガラスでヘッド全体を包んだ構造となっています。これによりゴミや埃のほか、テープ磁性体のような酸化鉄による影響を排除しています。
O.L.S(Over-Level Suppressor回路を搭載しています。
従来のカセットテープはコーティング層が薄く、飽和点も低いため過大入力に対して歪が多くなり、録音レベルを高くとることが困難でした。O.L.S回路ではこれらの弱点に対してスイッチを切換すだけでレベルをオーバーした時や瞬間的に過大な入力が入った場合でも音を歪まさず、歪率を最小限に抑えます。
ダイレクトファンクションチェンジ操作機構を採用しており、録音・再生・早送り・巻戻し・ストップなどの操作がワンタッチで行え、モードを変えるたびにストップボタンを押す必要がありません。
テープ切換スイッチを搭載しています。
クロームテープとローノイズテープに対応しており、周波数補償量を変えてテープの性能を引き出せます。
オートマチックストップ機構を搭載しています。
機種の定格
型式 | カセットデッキ |
トラック方式 | 4トラック2チャンネルステレオ方式 |
ヘッド | 録再:GXヘッド 消去ヘッド |
周波数特性 | 40Hz~17kHz(クロームテープ) 40Hz~15kHz(ローノイズテープ) |
ワウ・フラッター | 0.12%WRMS以下 |
歪率 | 1.5%以下(1kHz、0VUにて) |
S/N比 | 48dB以上 |
早送り/巻戻し時間 | 65秒以内(C-60テープ使用) |
出力ジャック | Line:0.775V(0VU)/100Ω 最適負荷インピーダンス:20kΩ以上 Headphone:30mV/8Ω |
入力ジャック | Mic:0.5mV/4.7kΩ Line:70mV/200kΩ |
DINジャック | 0.5V/30mV(High)/3mV(Low) |
使用半導体 | トランジスタ:21個 ダイオード:12個 |
消費電力 | 20W |
外形寸法 | 幅410x高さ118x奥行220mm |
重量 | 5.4kg |