オーディオの足跡

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GX-R70の画像
 解説 

アカイ15年のリバースデッキ技術を集大成し、真のデジタル対応を目指して開発されたクイックリバースデッキ。

ヘッド部にはツインフィールドスーパーGXヘッドを採用しています。
スーパーGXヘッドではヘッド素材に高周波数帯域での電磁変換特性や道徳性に優れたフェライトを採用しており、独自の加工技術によってローノイズ・クリスタル化に成功することで、フェライトの高透磁率(High μ)、高飽和磁束密度(High Bs)化を実現しています。そして、このローノイズクリスタルフェライトをコア材に使用し、全体を高硬度ガラスで固めています。
ツインフィールドスーパーGXヘッドは一つのヘッドハウジングに録音用ギャップをそれぞれ独立して設けたアカイ独自のツインフィールド構造を採用しています。しかも、録音用ギャップは深いバイアス電流をかけても磁気飽和を起こさないよう4ミクロン、再生用ギャップは超高域までの周波数特性を確保するため1ミクロンと、それぞれ最適なギャップ幅を設定することで、3ヘッドシステムと同等の録再クオリティを実現しています。
また、コアの巻線には純度99.99%以上の無酸素銅線を採用しており、容量リアクタンスによる歪の発生を抑え込み、ヘッドに流れる微少電流のピュアネスを守っています。
さらに、耐摩耗性やゴミが付着しにくいなどの二次特性に優れ、高い初期性能を長期にわたって維持します。

リバース機構にはアカイ独自のアキュレートリバースヘッドシステムを採用しています。
このメカニズムではヘッドハウジング材にはベリリウム配合の高硬度亜鉛ダイカストを採用しており、通常の亜鉛ダイキャストに比べて2倍の硬度と8倍の耐摩耗性という優れた特性によってヘッド位置を高精度に保っています。
また、回転部には滑りの良い個体潤滑剤を数ミクロン厚にコーティングし、摩擦係数を大幅に下げてスムーズな回転を実現しています。
さらに往復両方向のアジマス制度を正確に保つためストッパーには高硬度の表面窒化処理を施したステンレス鋼を採用し、長時間使用で問題となる調整ネジの緩みにはダブルナット方式で対処しています。
ヘッドの回転は摩擦係数の特に低いラックをモータードライブによってすばやく左右にシフトさせるダブルピニオン駆動とし、シンプルで完成度の高い回転メカニズムを実現しています。

メカニズム部にはBSP(Bi-directional Symmetrical Precision)メカニズムを採用しています。この方式ではテープトランスポートをほぼ完全に左右対称にすることで、往復テープ走行特性の均一化を図っています。
さらに、アカイ独自のデュアルワイドテープガイドを搭載しており、テープとの接触面を幅広のR面とし、さにヘッドの左右に分離独立したテープガイド方式によってテープエッジの線強度を高め、ヘッド付近でのテープ走行を正確にコントロールし、往復のわずかなテープ走行特性の差をゼロに近づけています。また、板金をヘッド側面に接着しただけの通常のテープガイドでは防ぎきれないカセットハーフのばらつきへの対応性や、テープのカール、トラックズレ、アジマスズレ、ヘッドタッチの不均一化、テープの高うなどの問題を解決しています。

ノイズリダクションシステムとしてドルビーB/Cとdbxを搭載しています。

録音/再生アンプにそれぞれハイチューンDCアンプを採用しており、音質劣化の原因となるカップリングコンデンサーを排除することで動特性と分解能を大幅に向上させる回路構成としています。
さらに、再生イコライザーアンプには新開発のローノイズデュアルFET入力オペアンプを採用しています。このオペアンプは外部位相補償が可能なため、ディスクリート構成並の高スルーレート、低歪率、低雑音等の優れた特性を確保しています。
また、録音アンプには差動入力の高速オペアンプを採用しています。

使用部品には高分解能のFBET(折返し電極トランジスタ)を始め、ハイグレードなオーディオ専用部品を厳選して使用しており、配線材にも無酸素銅線を採用するなど徹底しています。

電源部には負荷変動に対して静的にも動的にも安定な特性を示す新設計のツインアクティブ電源を採用しています。この電源は従来の電源と比べて高速かつ高平衡の電流制御能力を持ち、アンプの動特性を大きく向上させています。
さらに、録再アンプとドルビー回路の電源を分離し、トランスの巻線から整流に至るまでセパレート化することで干渉を排除しています。

CRLP(Computer Rec Level Proccesing)システムを搭載しており、テープの能力(MOL:Maximum Output Level)に合わせた録音レベルの設定をコンピューターが行います。
CRLPボタンを押すとバーメーターがスペクトラム表示に変わり、録音ソースの高域/中低域のピークレベルをそれぞれ表示します。それと同時にテープポジションに応じたリファレンスの高域MOL/中低域MOLが表示され(MOLディスプレイ機能)、録音ソースの高域/中低域エネルギーがそれぞれのmOLを超えないギリギリの最適レベルにボリュームを自動調整していきます。調整制度を決める電子ボリュームは65ステップのタイプ(1ステップ=1dB、メモリーバックアップ付き)となっており、録音レベルはマニュアル操作並の細かさで表示され、値はデジタル表示によって直読することができます。
録音中はCRLPシステムはオートアッテネーターとしても動作し、過大入力に対して聴感を損なわないよう約1秒ごとに約1dBずつ録音レベルをダウンさせます。
録音レベルはマニュアルでの設定も可能です。

ダイレクトリードイン&パワーイジェクトシステムを搭載しています。
カセットハーフをセットし、希望のオペレーションボタンを押すだけで自動的にテープをローディングします。また、イジェクト時もモーター駆動によって行うアカイオリジナルの方式となっています。

オートフェーダー機構を搭載しており、ワンタッチでフェードイン、フェードアウトが可能です。
3秒間と6秒間の2スピードが選択できます。

リアルタイム表示の電子式デジタルテープカウンターを搭載しています。
分秒表示のリアルタイムテープカウンターを採用することでテープの残量時間や曲の演奏時間が測れます。

ディスプレイ部にはFLディスプレイを採用しており全ての情報を集中表示しています。
バーメータは2色12セグメントのピークメーターとなっています。さらにGX-R70では高域/中低域のピークレベルが確認できるスペクトラム表示との切替ができ、同時にMOLディスプレイ機能によって使用テープの種類に応じた高域MOL(SOL)、中低域MOL(MML)がバーメーターの上に表示されます。

IPLS(自動頭出し機構)を搭載しており、次の曲または再生中の曲の頭出しが可能です。

オートミュート機構を搭載しており、約4秒間の曲間スペースが作れます。

自動的にテープ種類を検出するオートテープセレクターを搭載しています。

MPXフィルタースイッチを搭載しています。

Outputボリュームを搭載しています。

タイマースタート機構を搭載しています。

テープ走行モードが選べるリバースセレクターを搭載しています。

ライン入出力端子には金メッキ端子を採用しています。

電源ケーブルは片側に白いラインがマーキングされており、極性合わせが簡単に行えます。

別売りオプションとしてワイヤードリモコンRC-32とワイヤレスリモコンRC-92がありました。

機種の定格
型式 カセットデッキ
ワウ・フラッター 0.05%WRMS(JIS)
±0.07%W.Peak(EIAJ)
周波数特性 20Hz~17kHz ±3dB(ノーマルテープ)
20Hz~18kHz ±3dB(CrO2テープ)
20Hz~19kHz ±3dB(メタルテープ)
歪率(EIAJ) 0.8%(メタルテープ)
SN比(メタルテープ) 59dB(EIAJ)
Dolby B on:1kHzで5dB、5kHz以上で10dB改善
Dolby C on:500Hzで15dB、1kHz~10kHzで20dB改善
ダイナミックレンジ 110dB(dbx NR使用時)
ヘッド 録再ヘッド:ツインフィールド・スーパーGXヘッド
消去ヘッドx1
モーター キャプスタン用:電子制御DCモーターx1
リール駆動用:DCモーターx1 カム駆動用:DCモーターx1
入力レベル Line:70mV/47Ω
出力レベル Line:388mV/1kΩ以下
Headphone:1.3mW(8Ω)/83Ω
電源電圧 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 23W
最大外形寸法 幅440x高さ105x奥行280mm(EIAJ)
重量 約5.2kg
付属 コネクションコードx2
別売 ワイヤレスリモコン RC-92(¥18,000)
ワイヤードリモコン RC-32(¥6,000)