AKAI GX-221D
¥88,000(1970年代前半頃?)
解説
GXヘッドやオイル循環式無給油型モーターを内蔵したテープデッキ。
ヘッドにはGXヘッドを採用しています。
GXヘッドのコアは、パーマロイや一般の多結晶フェライトと違い、優れた磁気特性を誇るローノイズ単結晶フェライトから出来ており、コア全体が単一の結晶体のため耐摩耗性が優れています。
さらに、同一の摩耗特性を持つ超硬質ガラスで包まれています。
これにより、ヘッド全体の形状を理想的に作る事ができ、その結果イコライザーの補償量の極めて小さな、フォーカス状の鋭い磁界が生まれ、同時にテープのダイナミックレンジが拡大されて、ハイレベルでのS/N日・歪率に優れた録音/再生を可能にしています。
テープ走行系の万全を期すため、3モーター方式が採用されています。
キャプスタン駆動用モーターには、AKAIが開発したオイル循環式無給油型モーターが使用されてます。
これは、ヒステリシスシンクロナスモーターの内部に、セルローズファイバー保油材からなるオイル潤滑機構を設けています。これにより、シャフトの回転力と温度上昇を利用してオイルが自動的に循環し、モータートラブルのない滑らかな回転を維持します。
またリール駆動用には、トルクの大きな6極エディカレントアウターローターモーター2個が使われています。
スーパーレンジテープ(S.R.T)や、一般のローノイズテープを使う時には、テープ切換スイッチをS.R.Tにセットするだけで、周波数補償量が切換えられて、それぞれの特性を発揮させることが出来ます。
オートリバース再生機構、手動リバースボタンを搭載しています。
2レバー方式操作機構を搭載しています。
3スピードにあわせたイコライザースイッチ、スタートボタン付一時停止レバーを搭載しています。
重ね録音が可能なサウンドオンサウンドボタンを搭載しています。
テープが一方のリールに巻き取られた時、リールの回転が止まるオートマチックストップ機構、電源が自動的に切れるオートマチックシャットオフ機構を搭載しています。
同時モニターができるモニタースイッチを搭載しています。
左右チャンネル録音レベルコントロール搭載。
VUメーター搭載。
機種の定格
型式 | ステレオテープデッキ | ||||
トラック方式 | 4トラック2チャンネルステレオ・モノラル方式 | ||||
最大使用リール | 7号 | ||||
テープスピード | 19cm/s、9.5cm/s、4.8cm/s | ||||
ワウ・フラッター | 0.08%RMS以下(19cm/s) 0.12%RMS以下(9.5cm/s) |
||||
録音/再生補償特性 | NAB特性 | ||||
周波数特性 |
|
||||
歪率 | 1.5%以下(1000Hz、0VUにて) | ||||
S/N | 50dB以上 | ||||
消去率 | 70dB以上 | ||||
録音バイアス周波数 | 100kHz | ||||
ヘッド | 3ヘッド 4トラックGX録音・GX再生ヘッド 4トラック消去ヘッド |
||||
モーター | 3モーター キャプスタンドライブ用:ヒステリシスシンクロナス3スピードモーター 供給/巻取りリールドライブ用:6極エディカレントアウターローターモーター |
||||
早送り/巻戻し時間 | 75秒以内(370mテープ使用) | ||||
録音時間 | 4時間ステレオ録音(4.8cm/s、370mテープ使用) | ||||
出力ジャック | Line:1.23V(0VU)/100Ω(最適負荷インピーダンス:20kΩ以上) ヘッドホン:30mV~40mV/8Ω |
||||
入力ジャック | マイクロホン:0.2mV/10kΩ ライン:50mV/150kΩ |
||||
DINジャック | 0.4V/50mV(High)/2mV(Low) | ||||
使用半導体 | トランジスタ:24個 ダイオード:14個 リニアIC:2個 |
||||
電源電圧 | AC100V~240V、50Hz/60Hz | ||||
消費電力 | 90W | ||||
外形寸法 | 幅430x高さ425x奥行220mm | ||||
重量 | 20.2kg | ||||
付属 | コネクションコードx1 空リールx1 センシングテープx1 スペアフェーズx1 |