
AKAI 4000DS
¥52,000(1972年頃)
解説
4000シリーズのベーシックモデルとして開発されたテープデッキ。
ヘッド部は3ヘッド方式を採用しており、消去・録音・再生のそれぞれに専用ヘッドを用いることで、より高性能な録音/再生を実現するとともに録音時の同時モニターを可能にしています。
ヘッドには1μギャップヘッドを採用しており、1/1000ミリメートルの超精密加工のギャップをもたせることで優れた特性を確保しています。
駆動モーターには4極インダクションモーターを搭載しており、大型フライホイールとの組合せによって安定したテープ走行を実現しています。
テープセレクターを搭載しています。
この回路は録音補償特性を変化させる働きを持っており、ローノイズテープの性能を引き出すことが可能です。
サウンドオンサウンド機能を搭載しています。
この機能ではあらかじめ1つのトラックに録音したものを他のトラックに移し、いくつもの録音を重ねていくことで多重録音が可能です。
ラインとマイクの入力が独立した設計となっており、ミキシング録音が可能です。また、DIN入力を用いてライン入力とミキシングするサウンドウィズサウンドも可能です。
一時停止機構を搭載しており、録音/再生状態のままで一時的にテープ走行を停止できます。
オートマチックシャットオフ機構を搭載しており、テープが巻き取られたり切れている箇所にくるとシャットオフスイッチの働きでユニット全体の電源が切れます。
2レバー方式の操作メカニズムを採用しています。
VUメーターを搭載しています。
このメーターはモニタースイッチと連動しており、プログラムソースの入力レベルと再生レベルに自動的に切換えられます。
4桁インデックスカウンターを搭載しています。
機種の定格
型式 | テープデッキ |
トラック方式 | 4トラック2チャンネル・ステレオ/モノラル方式 |
リール | 7号 |
テープ速度 | 19cm/s、9.5cm/s(±2%) |
ワウ・フラッター | 19cm/s:0.15%Wrms以下 9.5cm/s:0.2%Wrms以下 |
録音(再生)補償特性 | NAB特性 |
周波数特性 | AKAI S.R.T.テープ使用時 30Hz~23kHz ±3dB(19cm/s) 30Hz~16kHz ±3dB(9.5cm/s) スタンダードテープ使用時 30Hz~20kHz ±3dB(19cm/s) 30Hz~14kHz ±3dB(9.5cm/s) |
歪率 | 1.5%以下(1kHz、0VU) |
SN比 | 50dB以上 |
消去率 | 70dB以上 |
クロストーク | mono:70dB以上 stereo:50dB以上 |
録音バイアス周波数 | 100kHz |
ヘッド | 3ヘッド(録音、再生、消去) |
モーター | 4極インダクションモーターx1 |
早巻時間(60Hz/50Hz) | 120/150秒(370mテープ使用) |
録音時間 | 2時間ステレオ録音(9.5cm/s、370mテープ使用) |
入力感度/インピーダンス | マイク:0.8mV/5kΩ ライン:60mV/150kΩ |
出力レベル/インピーダンス | ライン:1.23V(0VU)/100Ω(最適負荷インピーダンス20kΩ以上) ヘッドホン:30mV/8Ω |
DINジャック | 70mV以上(Low)、70mV以上(High) |
使用半導体 | トランジスタ:11個 ダイオード:4個 |
集積回路 | リニアIC:4個 |
電源電圧 | AC100V~240V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 35W |
外形寸法 | 幅406x高さ314x奥行194mm |
重量 | 11.4kg |
付属 | 接続コードx2組 スペアヒューズ |