AIWA/EXCELIA XK-R515
¥39,000(1989年頃)
解説
上級機の技術を継承し、A・M・T・SやPC-OCC巻線アモルファスヘッドを採用したリバースデッキ。
カセットハーフの振動を低減するためA・M・T・S(Amti Modulation Tape Stabilizer)を搭載しています。
A・M・T・Sでは、カセットボックスを非磁性のアルミ板と音質上十分に吟味された無反発性特殊ゴムの二層構造とし、ハーフ本体を約1kgの圧力で精密かつ確実に圧着固定しています。これにより、変調ノイズやテープ走行ノイズを大幅に低減しています。
光センサーによるオプトクイックリバースを搭載しています。
この機構では、リーダーテープ部を光センサーで検出する無接触構造を採用しており、テープやメカニズムに余分な負担をかけずに0.3秒のクイックリバースを実現しています。
ヘッドにはPC-OCCアモルファスヘッドを採用しています。
ヘッド素材には飽和磁束密度・透磁率・耐摩耗性などに優れたアモルファスヘッドを採用し、さらにヘッド巻線には純度99.997%・酸素含有率5ppm以下のPC-OCCを使用しています。これにより、音の透明感や定位・セパレーション等を向上しています。
優れたメカニズムを実現するため、亜鉛ダイキャスト製大型フライホイールには高精度加工が施されています。
また、安定度や経年変化に優れた高精度平ベルトや周波数分散型キャプスタンの採用などにより、テープの安定走行を実現しています。
テープの性能を引き出すためバイアス・キャリブレーション機能を搭載しています。
メカロジック・ディスプレイ系とオーディオ系とに独立した電源回路を搭載しており、ロジック回路からの悪影響を排除しています。
また、増幅素子には低雑音・低歪率・高耐圧・高スルーレートのデュアル・オペアンプを採用しており、これを±2電源でドライブすることで音質向上を図っています。
録音時に働くディスクリート構成のドルビーHXプロを搭載しています。
ドルビーHXプロでは、高域信号の量に合わせてバイアス量を最適状態にコントロールすることで、高域のダイナミックレンジを向上しています。
最大ピーク値を1.2秒間ホールドできるピークホールド付き2色FLレベルメーターを搭載しています。
オートリワインドプレイにより、再生中のテープを頭から自動再生することができます。
聞きたい曲の頭出しをしてオートストップするメモリーストップ機能や、頭出し後にオートリプレイするメモリープレイなどが可能なカウンターメモリー機能を搭載しています。
後追いレックミュート機能を搭載しています。
再生中のテープに追加録音する場合やテープ編集する場合に、必要部分を聞き終えた後にスイッチを押すと、自動的に4秒間の空白を設定し録音スタンバイ状態になります。
OFF時バイパスポジション付きのMPXフィルターを搭載しています。
ボリューム付き金メッキヘッドホン端子を搭載しています。
リレーによる録再切換回路を搭載しており、聴感歪を低減しています。
クイックレビュー/キュー機能を搭載しています。
オートテープセレクターを搭載しています。
カセットバック照明を搭載しています。
ワイヤレスリモコンが付属しています。
機種の定格
型式 | ステレオカセットデッキ |
ヘッド | 録再:PC-OCC巻線アモルファスヘッド 消去:ダブルギャップフェライトヘッド |
モーター | DCサーボモーター |
ワウフラッター | 0.055%(W・Peak) ±0.09%(WRMS) |
周波数特性(-20dB録音) | ノーマル:20Hz~17kHz ±3dB CrO2:20Hz~18kHz ±3dB メタル:20Hz~19kHz ±3dB |
SN比(ピークレベル) | 73dB(Dolby C type on、メタルテープ) |
外形寸法 | 幅430x高さ141x奥行317mm |
重量 | 4.8kg |
付属 | ステレオピンコードx2 リモートコントローラー |