AIWA XK-5000
¥50,000(1991年頃)
解説
A・M・T・Sやピュア・アモルファス3ヘッドを採用したカセットデッキ。
テープ振動を抑えるためA・M・T・Sを搭載しています。
カセットハーフを点接触ではなく約1kgの均一な圧力で面圧着する事により、テープ振動を最小限に抑え、安定なテープ走行を実現しています。これにより、変調ノイズを大幅に改善するとともに左右の分離度を向上させ、全帯域において濁りの無い音の再生と定位感の向上を図っています。
3モーター・クローズドループ・デュアルキャプスタンメカニズムを採用しており、FF/REW用に1基、キャプスタン用に1基、それぞれ専用のモーターを搭載しています。また、亜鉛ダイキャスト製重量級フライホイールに高精度加工を施し、安定した走行を実現しています。
さらに、キャプスタンには2基のキャプスタンのシャフト径を変えた周波数分離型を採用しており、周波数の重なりを無くし、共鳴を防止しています。
録音・再生ヘッドにはPC-OCC巻線ピュアアモルファスヘッドを採用しています。
ヘッド素材には磁気特性の良い12層ラミネートピュアアモルファスを使用しており、録音ヘッドには4ミクロンのワイドギャップ・ヘッドを、再生ヘッドには0.8ミクロンのナローギャップ・ヘッドを採用しています。
また、巻線には高純度PC-OCCを用いています。
消去ヘッドにはダブルギャップセンダストヘッドを採用しています。
ヘッドブロックには30gの亜鉛ダイキャスト製ヘッドブロックを採用しており、微細なヘッド振動を抑えこむ事で変調ノイズを低減しています。さらにヘッドブロックにはバイアスシールドをセットしており、録音ヘッドワイヤーから再生ヘッドワイヤーへのバイアス漏れや、信号漏れを抑え、約40dB低減を可能にしています。
スーパーバイアス・レコーディングシステムを採用しており、従来機に比べて録音バイアス周波数を2倍にシフトすることで、大入力時の高域において歪の少ない録音を可能にしています。
テープ性能を引き出すため、マニュアルキャリブレーション機能を搭載しています。内蔵された発振器は400Hzと10kHzに設定されているため、よりワイドな周波数調整が可能です。
また、キャリブレーション時には、レベルメーターが0.5dBステップに拡大されるため、より高精度なキャリブレーションが可能です。
ディスクリート構成によるドルビーHXプロを搭載しています。
ドルビーHXプロでは、高域信号の量に合わせてバイアス量を1/1000秒単位で最適状態に可変させています。これにより高域成分がバイアス電流的に働くことで発生するオーバーバイアス状態を抑えています。
また、ドルビーHXプロは録音時にのみ動作するので、非搭載のカセットデッキで再生する際にも効果を発揮します。
低歪率ICを使用したドルビーB/C NRを搭載しています。
パワーアシストカセットドアを採用しています。
3モードディスプレイを搭載しています。
クイックレスポンスAIメカニズムを採用しています。
曲の頭出しに便利なミュージックセンサーを搭載しています。
CD/DATダイレクトインを搭載しています。
プリエンドウインカー付きリニアタイムカウンターを搭載しています。
任意の位置からカウンター表示"000"まで正確に戻れるゼロリターン機能を搭載しています。
オートモニターを搭載しています。
クイックレビュー/キューシステムを搭載しています。
後追いレック/後追いレックミュート機能を搭載しています。
ワイヤレスリモコンが付属しています。
機種の定格
型式 | ステレオカセットデッキ |
ヘッド | 録音:PC-OCC巻線ピュア・アモルファスヘッド 再生:PC-OCC巻線ピュア・アモルファスヘッド 消去:ダブルギャップセンダストヘッド |
モーター | キャプスタン用:ミューフラットDCサーボモーター 巻取り及びFF/RWD用:DCモーター スーパーAMTS/カセットドア用:DCモーター |
ワウフラッター | 0.028%(W・Peak) ±0.050%(WRMS) |
周波数特性(-20dB録音) | LH:15Hz~19kHz ±3dB CrO2:15Hz~20kHz ±3dB メタル:10Hz~22kHz -10dB 15Hz~21kHz ±3dB |
SN比(ピークレベル) | 58dB(NR off、メタルテープ) 75dB(Dolby C NR on、メタルテープ) |
外形寸法 | 幅430x高さ140x奥行318.8mm |
重量 | 5.3kg |
付属 | ステレオピンコードx2 リモートコントローラー |