AIWA AD-FF3
¥42,800(1981年頃)
解説
ドルビーCタイプNRを搭載したステレオカセットデッキ。
ドルビーCの基本的な動作原理はBタイプと同じですが、CタイプではBタイプの2倍のノイズ改善量を得るため、BタイプのNR回路を2段重ねて使用し、低レベル段と高レベル段を受持たせる事で、トータル20dBのノイズ改善を実現しています。
また、エンコード量の増加に対応し、Cタイプでは動作開始の基準周波数を180Hzに設定し、485Hzに設定されているBタイプよりも低い周波数から動作させることで、広い範囲にゆるやかなエンコードがかかり、聴感での違和感を抑えています。さらに、ノイズが息づくブリージング現象を防ぐため、時定数をBタイプの1/2に設定し、さらに入力信号の主成分の周波数に応じて動作開始周波数がスライドするスライディングバンド方式を採用しています。
また、高域の大入力信号に対応するため、アンチ・サチュレーション回路とスペクトラム・スキューイング回路を内蔵しています。
3段テープセレクターのほかに、バイアス微調整機構を搭載しており、フロントパネルの微調整ツマミの操作により±20%の範囲でバイアス量を可変することができます。
ヘッドにはコアスペーサーに硬質複合素材を採用したDX録再ヘッドと、Hi-Bsダブルギャップフェライト消去ヘッドを搭載しています。
MPXフィルターやタイマースタンバイ機構を搭載しています。
機種の定格
型式 | ステレオカセットデッキ | ||||
トラック型式 | 4トラック2チャンネル | ||||
ヘッド | DXヘッド | ||||
モーター | DCサーボモ−ター | ||||
ワウ・フラッター | 0.038%(WRMS) | ||||
早送り・巻戻し時間 | 90秒(C-60) | ||||
周波数特性 |
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SN比 | Dolby NR off:57dB Dolby B on:65dB Dolby C on:73dB |
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歪率 | 1.0%(メタルテープ) | ||||
入力感度/インピーダンス | Line:50mV/50kΩ以上 Mic:0.3mV/200Ω~10kΩ |
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出力レベル/インピーダンス | Line:0.55V/50kΩ以上 Headphone:0.8mW/8Ω |
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オートストップ方式 | メカニカルフルオートストップ | ||||
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz | ||||
消費電力 | 14W | ||||
外形寸法 | 幅420x高さ110x奥行280mm | ||||
重量 | 4.4kg |