オーディオの足跡

AD-7600の画像
 解説 

独自のカセットオートローディング方式と、前面コントロール機構を搭載したステレオカセットデッキ。

新開発のカセットオートローディング方式を採用しており、内蔵の専用モーターにより自動的にカセットがセットされます。テープがキャリアーによって運ばれるため、確実に定位置にセットが可能です。
また、テープは30゜の傾斜角を持ってセットされるため、上下両面からの内部照明ランプによって走行中のテープの状態をはっきり確認することが出来ます。

ヘッドには、コア部・ガード部の両方に耐摩耗性に優れた超硬質フェライトを使用したFGヘッドを採用しています。これによりヘッドの片減りやギャップエッジの崩れなどを防いでいます。

メカニズム部には、ジェネレーターを内蔵したDCサーボモーターを採用しており、回転数の変化によるジェネレーターの出力変化を電子的に検知し電圧や負荷の変動による回転ムラを抑えています。
また、フライホイールの慣性エネルギーは1860g・cmと大きく、正確にダイナミックバランスをとってあるので、センター駆動方式のリール軸など他の駆動系の精度の追求とともに、水平型メカ並の理想的な状態を実現しています。

録音時・再生時にスイッチを押すだけでテープヒスノイズを低減するドルビーシステムを搭載しています。
また、FMステレオ放送のドルビー録音時にパイロット信号の漏れによるドルビーシステムの誤動作を防ぐため、19kHzをカットするMPXフィルターを内蔵しています。
AD-7600では、ドルビーOFF時にMPXフィルターがOFFになるように設計されており、ドルビーOFF時の周波数特性が向上しています。

3段階切換方式のテープセレクターを搭載しており、LHテープ、クロームテープ、フェリクローム(FeCr)テープのそれぞれに合わせてバイアス・イコライザーを調整できます。

+6dBまである大型レベルメーターを搭載しています。
また、+3dBと+7dBの2段階で点灯する2ステップ・ピークインジケーターを搭載しており、VUメーターの針の振れとなって現れないパルス性の信号にも+3dBで黄色のピークインジケーターが警告レベルを、+7dBで赤色のピークインジケーターが歪レベルを指示します。
また、2ステップ式なので、最大限に録音レベルを設定することができます。

頭出し機構にはメモリーカウンターとクイックレビュー/キューを採用しています。
両者を使い分けることで簡単に頭出し操作が行えます。

オートストップには、ホール素子とICを組合わせたホールIC使用のフルオートストップを採用しています。
完全無接点式なので、経時変化などもなく安定した動作が得られています。

ライン入力時のSN比を改善するライン入力/マイク入力切換スイッチや、オイルダンプ式カセット蓋オープン、テープランニングランプなどを搭載しています。

別売りのタイマーを接続し、デッキのポーズボタンをONにして録音または再生状態にセットしておくと、希望の時刻にデッキがスタートして動作をはじめるスタンバイメカを内蔵しています。
停止中はピンチローラーがキャプスタンと離れているため、メカニズムに無理な負担がかかりません。
また録音・再生中に電源が切れると、ピンチローラーが解除されメカはストップ状態に戻るため、タイマーのスリープ機構などに活用できます。

別売りオプションでサイドウッドがありました。

機種の定格
型式 Dolby NR搭載ステレオカセットデッキ
トラック型式 4トラック2チャンネル
周波数特性 LHテープ:30Hz~14kHz
FeCrテープ:30Hz~17kHz
CrO2テープ:30Hz~17kHz
SN比 Dolby NR on時:62dB(FeCrテープ)
ワウフラッター 0.07%(WRMS)
テープ速度 4.8cm/s
巻戻し時間 90秒(C-60)
早送り時間 90秒(C-60)
録音方式 ACバイアス
消去方式 AC消去
モーター 発電機内蔵型DCサーボモーター
ヘッド フェライトガードヘッド(FGH)
最大入力感度/インピーダンス Line:50mV/100kΩ以上
DIN:0.1mV/5kΩ
MIC:0.25mV/200Ω~10kΩ適合
基準出力レベル/インピーダンス Line、DIN:0.775V(0VU)/50kΩ
ヘッドホン出力:1mV/8Ω
使用半導体 トランジスタ:41個
FET:2個
IC:1個
ダイオード:33個
LED:4個
電源電圧 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 10W
外形寸法 幅450x高さ155x奥行300mm
重量 8.5kg
付属 接続コード
ヘッドクリーニング棒
別売 サイドウッド SB-10(¥2,700)