AIWA TPR-150
¥39,800(1975年頃)
解説
3バンド対応のラジオカセット。
チューナー部
チューナー部はFM/SW/MWの3バンドに対応しており、高感度・高選択度設計がされています。
回路は3連バリコンを採用しており、FM高周波部は2段同調方式、IF回路は4段増幅となっています。さらにセラミックフィルターや大型フェライトバーアンテナ(160mm)などを採用した構成となっています。
AFCスイッチを搭載しています。
この機能をオンにすると温度変化や電圧変動によるFMの同調ズレを防止し、安定した受信が可能です。強い電波の局間にある弱い電波を受信する場合はスイッチをオフにしいます。
チューニングインジケーターを搭載しており、同頂点が容易に分かる設計となっています。
暗い場所でラジオを同調する場合にダイヤルボタンを押すとダイヤル板が明るく光り視認性が向上します。
録音・再生・スピーカー部
アンプ部にはICを2個用いたBTL回路を採用しており、ITL-OTL方式にする事で性能を高めています。
アンプ出力は実用最大出力3,000mW(EIAJ/DC)となっています。
スピーカー部には2ウェイスピーカーシステムを採用しています。
高域には5.2cmコーン型ツィーターを搭載し、低域には13x18cm楕円コーン型ウーファーを搭載しています。内部にはLC方式のクロスオーバーネットワークを装備する事でスピーカーシステムの効果を発揮しています。
バス・トレブル独立のトーンコントロールを搭載しており、好みに合わせて自由な調整が可能です。
ラウドネスを搭載しており、小音量時の迫力を増す事ができます。
クロームテープに対応したテープセレクターを搭載しています。
バリアブルサウンドモニター機能を搭載しており、録音中でも自由に音量や音質を変えて内蔵スピーカーやイヤホンで聞く事ができます。
録音回路と音響回路は分離しているため、録音レベルに影響を与えません。
2ウェイメーターを搭載しており、バッテリーチェックと録音レベルチェックが確認できます。
ミキシング機構を搭載しています。
機構部
メモリーリプレイ機構を搭載しています。
メモリーカウンターとメモリーメカニズムの組み合わせでワンタッチで自動頭出し、自動再生が可能です。また、ラジオの録音状態でこの機構を働かせるとラジオからテープレコーダーへのセレクター切換えを正確に自動的に行え、ワンタッチ再生が行なえます。
メカニカル・フルオートストップ機構を採用しており、録音/再生/早送り/巻戻しのいずれの場合もテープが巻き終わると自動的にストップして電源が切れます。
これによりテープを傷めたり無駄な電池消費を防いでいます。
FWD時の低トルク化を実現しており、優れたワウフラッターを実現しています。
レビュー&キュー機能を搭載しており、曲の早送りや前の曲の頭出しが簡単にできます。
メカニカルポーズを搭載しています。
3桁テープカウンターを搭載しています。
スリープタイマースイッチを搭載しています。
スリープスイッチをONでテープを入れると電源が入ります。そして巻終わり時にオートストップが作動して電源が切れます。
3電源方式となっており、電池、AC電源、カーバッテリーに対応しています。
別売りオプションとしてキャリングケースがありました。
機種の定格
型式 | 3バンド(FM/SW/MW)ラジオ付きカセットレコーダ |
<テープレコーダー部> | |
内蔵マイク | エレクトレットコンデンサーマイクロホン |
テープ速度 | 4.8cm/sec. |
録音方式 | ACバイアス |
消去方式 | AC消去 |
周波数特性 | 50Hz~12kHz(Normalテープ) 50Hz~13kHz(CrO2テープ) |
S/N比 | 55dB |
ワウフラッター | 0.14%(WRMS) |
<ラジオ部> | |
受信周波数 | FM:76MHz~90MHz SW:3.9MHz~12MHz MW:525kHz~1,605kHz |
アンテナ | FM:ホイップアンテナ MW:フェライトバーアンテナ SW:ホイップ/フェライトバーアンテナ併用 |
<共通部> | |
実用最大出力 | 3,000mW(EIAJ/DC) |
スピーカー | 低域用:18.4x12.7cm楕円コーン型 高域用:5.2cmコーン型 |
使用半導体 | IC:4個 トランジスタ:18個 ダイオード:13個 |
電源 | AC電源:AC100V、50Hz/60Hz 電池電源:DC9V(UM-1x6) カーバッテリー(カーアダプター併用) |
外形寸法 | 幅350x高さ210x奥行97mm |
重量 | 3.95kg(電池含まず) |
付属 | AC電源コード |
別売 | キャリングケース LC-150(¥2,800) |