
AIWA TPR-4001
¥67,000(1974年頃)
解説
8トラックデッキを内蔵したステレオレシーバー。
8トラックデッキ部
プログラムメモリーシステムを搭載しており、プログラムメモリーボタンとオートイジェクトボタンを組み合わせる事で自由な録音・再生が可能です。
セットしたチャンネルだけを繰り返して聞けるプリセットシステムを搭載しています。また、プリセットしたチャンネルだけを録音し、終了したらカートリッジが飛び出すオートイジェクトシステムを搭載しています。
プログラムをセットしなければ必ず第一チャンネルから自動的に録音・再生し、他のチャンネルから始まることはありません。
自動頭出し式早送りシステムを搭載しており、必要なチャンネルの最初から録音・再生が可能です。
再生時はスイッチの切換だけでオートイジェクトも連続再生も行えます。
駆動モーターにはDCサーボモーターを採用しています。
テープが終わると全ての電源が切れるスリープタイマーを採用しています。
一時停止や早送りボタンを装備しています。
チューナーアンプ部
アンプ部の回路方式にはITL-OTL回路を採用しており、歪を生じやすいトランスを追放しています。
モニターアンプ用ボリュームと録音用ボリュームを分離・独立させています。
また、VUメーターを搭載しており、録音レベルが一目で確認できます。
チューナー部にはFETを用いたフロントエンドや、完全無調整で経年変化が少ないセラミックフィルターを採用しています。
また、IC化したMPXディモジュレーターによってデリケートな回路の無調整化を実現しています。
ミキシング回路を搭載しており、マイクを接続してステレオミキシング録音や再生が可能です。
4チャンネルデコーダーを組み合わせる事です4チャンネルステレオが楽しめます。
機種の定格
型式 | 8トラックレコーダー内蔵マトリックス4チャンネルレシーバー |
<チューナー部> | |
受信周波数 | FM:76~90MHz AM:525~1,605kHz |
実用感度 | FM:3μV(IHF) AM:180μV/m(IHF) |
S/N比 | FM:60dB |
セパレーション | 38dB以上(1kHz) |
アンテナ | FM:300Ω(平衡型)、75Ω(不平衡型) AM:バーアンテナ内蔵、外部アンテナ端子付き |
<デッキ部> | |
トラック方式 | 8トラック・4チャンネル |
テープ速度 | 9.5cm/s |
ワウフラッター | 0.2%WRMS |
周波数特性 | 30Hz~12kHz |
S/N比 | 45dB以上 |
バイアス周波数 | 60kHz |
消去方式 | AC消去 |
モーター | DCサーボモーター |
録音レベル指示 | VUメーター |
<アンプ部> | |
回路方式 | 準コンプリメンタリーSEPP ITL-OTL回路 |
出力 | 12W+12W(EIAJ、5%) ミュージックパワー:30W |
周波数特性 | 30Hz~50kHz(メインアンプ) |
入力感度/インピーダンス | Phono MAG:3mV/50kΩ Phono CER:ハイ・インピーダンス用 Mic:0.65mV/600Ω Aux:500mV/100kΩ Din in:500mV/80kΩ |
出力レベル/インピーダンス | Line out:400mV/10kΩ Din out:30mV/80kΩ SP:4Ω~16Ω |
トーンコントロール | Bass:±10dB(100Hz) Treble:±10dB(10kHz) |
Phonoイコライザー | RIAA |
ダンピングファクター | 30(8Ω) |
残留雑音 | 1.5mV以下(8Ω負荷、音量調整最小) |
歪率 | 0.3%(10W+10W、1kHz) |
<総合> | |
使用半導体 | トランジスタ:60個 ダイオード:36個 FET:1個 IC:3個 SCR:8個 バリスタ:6個 バリキャップ:1個 |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
定格消費電力 | 85W |
外形寸法 | 幅490x高さ120x奥行285mm |
重量 | 10.5kg |