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 解説 

トランスミッションライン方式を採用したトールボーイ型スピーカーシステム。

低域には16.5cmコーン型ウーファーを2個搭載しています。
振動板にはセラミック層とファブリック層の特殊サンドイッチ構造を採用しています。また、磁気回路にはネオジウムマグネットを使用しており、ロングギャップ、ショートボイスコイル方式とする事でドライバーの駆動力を一定にし、リニアな特性を実現しています。この構造によって共鳴とトランジェント混変調歪を従来のロングボイスコイルユニットに比べて90%低減しています。

高域には4.1cmリボン型ツィーターを搭載しています。
0.01mm厚の耐熱フィルム(カプトン)製ダイアフラムにボイスコイルパタンを直接蒸着し、ダイアフラムの前後に配置したネオジウムマグネットによってプッシュプル駆動しています。振動系はボイスコイル配線を持たないため軽量で低歪となっており、優れたトランジェント性能を持ち、音楽信号に素早く反応します。また、放熱性が良いため温度上昇による特性低下を抑えています。

ユニットレイアウトにはツィーターユニットをウーファーユニット2個で挟んだD'Appolito(ダポリット:仮想同軸)配置を採用しており、水平方向、垂直方向の音の放射特性を最適化しています。
また、2つのウーファーユニットはサブバッフルを介してマウントする事でツィーターとの大麻うアライメント特性を揃え、クロスオーバー付近の特性の乱れを抑えています。このサブバッフルは傾斜したデザインとなっており、ツィーター軸上に焦点が合うようにする事で垂直方向の放射特性をさらに改善しています。

エンクロージャーにはトランスミッション方式を採用しており、正確でハイスピードかつタイトな低音再生を可能にしています。
素材には十分な厚みをもたせた木材を採用しており、カーブしたデザインを採用する事で音響的に内部の定在波を最小にすると共に音の拡散特性を改善しています。

エンクロージャーの仕上げには複数のバリエーションがありました。
日本国内ではウォルナット仕上げとパールブラック仕上げが輸入されていました。

機種の定格
方式 2ウェイ・3スピーカー・トランスミッションライン方式・フロア型
使用ユニット 低域用:16.5cm(6-1/2")コーン型x2
高域用:4.1cm(1-5/8")リボン型
周波数特性 30Hz~30kHz
インピーダンス
出力音圧レベル 89dB/2.83V/m
クロスオーバー周波数 3kHz、18dB/oct
推奨アンプパワー 50~200Wrms
外形寸法 幅229x高さ1,220x奥行330mm
重量 25kg