Accuphase VX-700
¥980,000(2002年11月発売)
解説
ホームシアターリファレンスとして開発されたAVコントロールセンター。
VX-700では当時最新のサラウンドフォーマットに対応したデコーダーを搭載しています。
ドルビーデジタルやDTS、DTS-ES(マトリックス6.1、ディスクリート6.1)、ドルビーデジタルEX、DTS 96/24、Mpeg2 AAC等に対応しています。
エフェクトモードを設定してサラウンド再生を楽しむ事が可能です。
2.1ch~5.1chのサラウンドソースを入力した場合に、フロント左右のスピーカーのみでバーチャルサラウンドを楽しむ事が可能です。
また、ドルビーサラウンドやDTS、リニアPCMなどの2chソースやCDプレイヤーなどの2chデジタル/アナログソースを入力した場合に、4.0/5.0chまたは6.1chのサラウンド再生が可能です(Dolby Pro LogitII(Movie、Music(5.0ch)、Pro Logic(4.0ch))、DTS Neo6(Cinema、Music(6.1ch))、SRS Circle Surround II(Cinema、Music、Mono(6.1ch)))。
ダウンミックス再生に対応しています。
センタースピーカーの設置が難しい場合やサブウーファーを設置できない場合に5.1ch以上のソースを、4.0ch(センター/サブウーファー無し)、4.1ch(センター無し)、5.0ch(サブウーファー無し)にダウンミックスして再生する事が可能です。
センターchやサブウーファーchの個々のレベルを設定メニューから調整する事が可能となっており、ダウンミックス時でも最適なサラウンド再生が楽しめます。
※スピーカー設定でセンター/サブウーファーchをNONEに設定します、NONE設定にされた入力信号はフロントL/Rチャンネルに振り分けて再生されます。
VX-700では全てのオーディオ入力信号がDSPでデジタル処理されます。
このデジタル信号処理部にはアナログ・デバイセズ社製の高速演算処理DSPであるSHARCを2個搭載しています。
D/A変換部にはMDS plus方式D/Aコンバーターを搭載しています。
MDS plus方式ではデルタシグマ型D/Aコンバーターを複数個並列接続する事で性能改善を図っています。並列加算後の全体の出力では変換誤差は相互に打ち消されるため、変換精度やS/N比、ダイナミックレンジ、リニアリティ、高調波歪などのコンバーターにとって重要な特性を向上させる事が可能です。
コンポーネント信号やS信号などの6系統のビデオ入力と切換回路を装備しています。
このビデオ・スイッチャー部には100MHz以上の広帯域アンプを採用しており、ハイビジョンBS放送のタブラー信号まで伝送する事が可能です。
初期設定のままでサラウンド再生を楽しめるモードを搭載しています。
入出力機器やスピーカーを接続した後に、設定を省略し、入力セレクターとボリューム操作のみで手軽にサラウンド再生が可能です。
2chシステム(SRS TruSurroundによるサラウンド再生)と5.1chシステム用モードを搭載しています。
VX-700の入力端子は接続後にメニュー設定によって音声入力に対して映像入力を割り当てており、入力セレクターで音声機器を選択すると映像も同時に切り替えることが可能です。
リップシンク機能を装備しています。
映像信号と音声信号は異なる回路を通るため、映像と音声に時間のズレが生じます。リップシンク機能では映像に対して音声信号を遅らせてタイミングをとっており、最大20.0フレーム(0.1ステップ)で補正が行えます。
オーディオ関連の設定項目を7パターンのメモリーに保存する事ができ、各メモリーの設定内容の確認や呼び出し、変更、再生が可能です。
内部構造とリアパネルの両方でオーディオ部とビデオ部を完全分離しており、相互干渉を防いでいます。
ディスプレイ部には40文字x2行の大型パネルディスプレイを採用しています。
階層構造による設定メニュー方式を採用しています。設定に用いるジョグダイヤルやスイッチはポケット内に収納されており、3個のジョグダイヤルによって大分類-中分類-小分類と対話形式で設定できます。
また、ディスプレイには明るさ調整機能を搭載しており、5段階の調整が可能です。
セットアップは4モードに別れており、よりスムースな設定が行えるよう配慮されています。
モードは、基本的な環境設定を行うCONFIG、音声関連の設定を行うAUDIO、ビデオ関連の設定を行うVIDEO、再生中に簡単に設定変更が行えるQUICKとなっています。
最適なスピーカー設定やスピーカーの自動レベル調整機能を搭載しています。
ディレイ設定は全チャンネルのも20mまで(1cmステップ)の設定が可能となっています。
スピーカーのスモール設定とサブウーファー設定が可能です。
ボリュームの表示単位はリニアとdBの選択が可能です。
アッテネーターレベルの調整が可能です。
設定のセーフティロックが可能です。
メモリー名や入力端子に希望文字の入力が可能です。
アナログ入力用にA/Dコンバーターを搭載しています。
A/Dコンバーターはサンプリング周波数を48kHzと96kHzから選択します。
センタースピーカーからの高さ方向のセリフ位置を調整する事ができます。
再生中にセンターやLFE(サブウーファー)のレベル調整が可能です。
アナログ入力、6chのレベルバランスが可能です。
アナログF出力端子の設定が可能です。
F端子はサブウーファー2個またはサラウンドバック・スピーカー2個仕様のどちらかを選択できます。
スピーカーのイコライザー特性の補正が可能です。
フロントL/Rは2バンド、センター/サラウンド/サラウンドバックは6バンドの調整が可能です。
将来の音声フォーマット追加やバージョンアップに対応する設計となっており、ソフトウェアのアップデートが可能です。
アップデートはCDプレイヤーからアップデートCDを再生して行う設計となっていました。
AMXなどの家庭用総合コントロールシステムに対応したRS-232端子を装備しています。
VX-700にはボリュームデータ付きのデジタル出力端子(フロントL/Rのみ)を装備しています。
この端子を用いてDF-35と接続する事で、フロントスピーカーをマルチアンプ駆動する事が可能です。
希望のチャンネルに外部DACまたはDG-28やDG-38を接続して音場補正する事が可能です。
測定用のマイクが付属しています。
このマイク試聴ポイントに設置し、テストトーン出力による自動調整を行う事で精度の高い設定が可能です。
ワイヤレスリモコンが付属しています。
このリモコンでは電源スイッチ以外の本体と同様の機能(All Clear以外)が行えます。
別売りオプションとして、映像出力部にラインダブラーVOX-2を接続する事が可能です。
VOX-2は、通常のSDTV(NTSC/PAL)からハイビジョン(HDTV)までの映像信号をI/P(インターレース/プログレッシブ)変換できるラインダブラーとなっています。従来のI/P変換に比べて動画検出精度の向上と、動画処理における参照画素数を増加させた事で、より安定感のある静止画や自然な動画を実現しています。
VOX-2には新開発のastrosnap機能を搭載しています(※アストロデザイン社の登録商標)。
3-2/2-2プルダウン機能を搭載しています。
多彩なイメージトーン(ガンマカーブ/S型カーブ)を搭載しています。
ディスプレイを調整するテストパターンや映像調整機能を搭載しています。
出力端子はBNCとDVIの2系統を装備しています。
VOX-2のVIDEO関連の設定はVX-700各ビデオ入力端子のメモリーに保存され、操作で設定内容の確認や呼び出し、変更、コピー、プレイが可能となっています。
※映像出力部にはVOX-2の他にVOX-3というクァドラプラー、増設スロットにIEEE1394によるデジタルリングボードVOX-1394という製品が発売予定でした(未確認ですが中止?)。
機種の定格
| 型式 | AVコントロールセンター |
| <オーディオ部> | |
| デジタル入力 | Opticalフォーマット:EIAJ CP-1201準拠 Coaxialフォーマット:EIAJ CP-1201/AES3準拠 Balancedフォーマット:EIAJ CP-1201/AES3準拠 サンプリング周波数う:32k/44.1k/48k/88.2k/96kHz(各16~24bit 2ch PCM) |
| アナログ入力 | A/Dコンバーター:サンプリング周波数48/96kHz、24bit |
| デジタル出力 | Coaxialフォーマット:EIAJ CP-1201/AES3準拠 |
| 周波数特性 | 0.5~50kHz +0 -3.0dB |
| D/Aコンバーター | 24bit MDS方式 |
| 全高調波歪率 | 0.001%(20Hz~20kHz間) |
| S/N比 | 113dB |
| ダイナミックレンジ | 100dB |
| チャンネルセパレーション | 90dB(20Hz~20kHz) |
| 出力レベル/インピーダンス | Balanced/Unbalanced:2.4V(0dB)、9.4V(Maximum)/50Ω |
| アッテネーター | -20dB(初期設定) |
| アッテネーターレベル | -6/-20/-30dB/Muteから選択可能 |
| スモール設定のスピーカー及びサブウーファー | カットオフ周波数:10~355Hzまで25種類から選択 スロープ:12/18/24/48dB/octから選択 |
| ボリュームコントロール | dBモード:Minimum、-120.0dB~+12.0dB、Maximum Linearモード:Minimum、0.5~99.5(0.5ステップ)、Maximum 速度感知回転方式 |
| <ビデオ部> | |
| Sビデオ端子 | 入力レベル/インピーダンス Y信号:1Vp-p/75Ω C信号:0.286Vp-p/75Ω 周波数特性:5Hz~10MHz +0 -0.3dB |
| コンポーネントビデオ端子 | 入出力レベル/インピーダンス Y信号:1Vp-p/75Ω Pb/Cb、Pr/Cr信号:0.7Vp-p/75Ω 周波数特性:DC~100MHz +0 -0.3dB |
| 最大許容入力 | 1.5Vp-p以上 |
| <総合> | |
| 電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
| 消費電力 | 55W |
| 最大外形寸法 | 幅475x高さ195x奥行452mm |
| 重量 | 20.1kg |
| 付属 | リモートコマンダー RC-31 マイク AV-28 マイクケーブル マイクホルダー AC電源コード プラグ付オーディオ・ケーブル(1m) |
| 別売:オプションボード | |
| ラインダブラー VOX-2(¥400,000、2004年3月発売) | |
| 特徴 | NTSCハイビジョン対応 525i→525P 1125i→1125P 2-3/2-2プルダウン 調整用テストパターン |
| 付属 | アップデートCD |
| クァドラプラー VOX-3(未発売?) | |
| 特徴 | ハイビジョン対応ラインダブラー+スケーラー 525i→525P 1125i→1125P VGA/SVGA/XGA/SXGA/クァドラプラー(1280x960) 2-3/2-2プルダウン 調整用テストパターン |
| デジタル入力ボード VOX-1394(未発売?) | |
| 特徴 | IEEE1394によるデジタルリンク |
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