オーディオの足跡

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P-7100の画像
 解説 

P-7000の後継機として改良が加えられたステレオパワーアンプ。

P-7100では新たにアンプ全体の構成にインスツルメンテーション・アンプ方式を採用しています。
この方式では入力端子からパワーアンプ段までの信号経路をフルバランス伝送化しています。これによりCMRRや歪率などの諸特性に優れ、外部雑音や周囲の環境変化に強い構造を実現し、安定度や信頼性を向上しています。

パワーアンプ部にはMCS回路を改良したMDS+回路を採用しています。
MCS(Multiple Circuit Summing-up)では同一回路を並列接続する事で諸特性を向上させています。MCS+回路では並列動作させる部分をI-V変換部のA級ドライブ段まで拡張する事でさらなう低雑音化を実現しています。

増幅方式には出力信号を電流の形で帰還するカレントフィードバック増幅回路を採用しています。
この方式では帰還入力部分のインピーダンスが極めて低いため、位相回転が発生しにくく、少量のNFBで諸特性を大幅に改善できます。

出力段には周波数特性や電流増幅率リニアリティ、スイッチング等の諸特性に優れたコレクター損失150W、コレクター電流15Aのハイパワートランジスタを採用しています。このトランジスタをチャンネル当たり11ペア採用しパラレルプッシュプル構成をとしています。
本体の両サイドに配置した巨大なヒートシンクによって放熱効果を高め、1Ωの超低インピーダンス負荷までリニアな駆動を実現しています。

入力部にはアキュフェーズ独自のMCS+回路を採用しています。

電源部には優れた放熱構造のアルミケースに収納された約1.5kVAのスーパーリング型トロイダルトランスと、56,000μFx2の大容量フィルターコンデンサーを採用しています。

プリント基板には低誘電率・低損失のテフロン基板を採用しています。

プリントボードの銅箔面や入力端子、スピーカー端子、音楽信号の透過する主要な部分には金プレート化が施されています。

パワー値を直読するアナログ式の大型パワーメーターを装備しています。
また、メーター切替ボタンも装備しています。

バランス入力端子を装備しています。
フロントパネル側にバランスとアンバランスの入力切替スイッチを装備しています。

出力端子にはYラグやバナナプラグに対応した大型スピーカー端子を採用しています。

4段階のゲインコントロール機能を搭載しています。

モード切り替えスイッチにより、デュアルモノ/ステレオ/ブリッジ接続の切替が可能です。

機種の定格
型式 ステレオパワーアンプ
定格連続平均出力(20Hz~20kHz) ステレオ仕様時(両ch同時動作)
  1,000W/ch(1Ω、音楽信号に限る)
  500W/ch(2Ω)
  250W/ch(4Ω)
  125W/ch(8Ω)
モノラル仕様時(ブリッジ接続)
  2,000W(2Ω、音楽信号に限る)
  1,000W(4Ω)
  500W(8Ω)
全高調波歪率 ステレオ仕様時
  0.05%(2Ω)
  0.03%(4~16Ω)
モノラル仕様時:0.03%(4~16Ω)
IM歪率 0.01%
周波数特性 20Hz~20kHz +0 -0.2dB(定格連続平均出力時)
0.5Hz~160kHz +0 -3.0dB(1W出力時)
ゲイン(利得) 28.0dB(GainスイッチMAX時)
ゲイン切替 MAX、-3dB、-6dB、-12dB
負荷インピーダンス ステレオ仕様時:2Ω~16Ω
モノラル仕様時:4Ω~16Ω
※音楽信号に限りステレオ1Ωとモノラル2Ω負荷可能
ダンピングファクター 300
入力感度(8Ω負荷) ステレオ仕様時
  1.26V(定格連続平均出力時)
  0.11V(1W出力時)
モノラル仕様時
  2.52V(定格連続平均出力時)
  0.11V(1W出力時)
入力インピーダンス バランス入力:40kΩ
アンバランス入力:20kΩ
S/N(A補正、入力ショート、定格連続平均出力時) 122dB(GainスイッチMAX)
127dB(Gainスイッチ-12dB)
出力メーター 対数圧縮型、表示消灯機能付き
-60dB~+3.0dB(dB/%表示)
電源 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 135W(無入力時)
945W(電気用品安全法)
610W(8Ω負荷定格出力時)
最大外形寸法 幅465x高さ258x奥行545mm
重量 49.0kg