Accuphase P-250
¥175,000(1974年9月発売)
解説
強力なパワーを追求するのでなく、音質について限界まで追及するという方針で開発されたステレオパワーアンプ。
      厳選されたパーツが使用され、音質・耐久性ともに十分に検討されています。
      
      出力段に、大型パワートランジスタを用いたパラレル・プッシュプル駆動で100W/ch(8Ω)を実現しています。
      また、各ステージのバイアス電流を徹底的に検討することにより、小出力時の歪を限界まで取り除いています。
      
      スピーカーに十分なエネルギーを送り、激しく大きく変化する信号にも追随するため、電源部には大型パワートランスと、20000μFx2のコンデンサを搭載しています。
      
      管球アンプ時代に設計されたスピーカーにもマッチするように、アンプのダンピングファクターを切替える方式を採用しています。
      8Ω負荷時で20以上(NORMAL)、5(MEDIUM)、1(SOFT)の3つを選択する事が可能で、これにより管球式アンプ独特の音質も楽しめるようになっています。
      
      出力端子以後でコードが短絡したり、アンプ内部で異常が起きた場合、その瞬間からリレーによって遮断される保護回路を搭載しています。この回路は異常が直れば自動的に元の状態に復帰します。
      また、インピーダンス検出回路が搭載されており、スイッチON以前にスピーカー端子以後がショートされた場合リレーが入らない様になっています。
      
      大型のパワーメーターを搭載し、左右のバランスや出力レベルを確認することが出来ます。また、小音量時でも使えるよう、0dB、-10dB、-20dBレンジをプッシュ・スイッチで切替えられます。
      8Ω負荷で100Wを0dBとして目盛られています。
      
      フォノ・モーターのランブルや超低域のアーム共振により起こる不要入力が、中高音を変調して品位を落としたり、超高音域の不要入力により高音部の信号と混合してビートが発生するのを防ぐため、17Hz以下24kHz以上を18dB/octで取り除くバンドパス・フィルタを内蔵しています。
      このフィルタは、フロントでON-OFF切換が可能です。
			
機種の定格
| 型式 | ステレオパワーアンプ | ||||||
| 定格出力(両ch駆動、 20Hz~20kHz、歪率0.1%)  | 
                  4Ω負荷:140W/ch 8Ω負荷:100W/ch 16Ω負荷:50W/ch  | 
                ||||||
| 高調波歪(20Hz~20kHz) | 定格出力時:0.1% -3dB出力時:0.05% 50mW出力時:0.1%  | 
                ||||||
| IM歪率(20Hz~20kHzの任意の周波数) | 定格出力時:0.1% | ||||||
| 周波数特性(定格出力時) | 20Hz~20000Hz +0 -0.2dB | ||||||
| ダンピングファクター (8Ω負荷、20Hz~20kHz間)  | 
                  NORMAL:20 MEDIUM:5 SOFT:1  | 
                ||||||
| 定格入力/入力インピーダンス | 1.0V/100kΩ | ||||||
| S/N比(定格出力時) | 94dB | ||||||
| ステレオ・ヘッドホン | 適合インピーダンス:4~32Ω | ||||||
| オーディオ・バンドパス・フィルター | 17Hz以下、20kHz以上:18dB/oct | ||||||
| パワーメーターレベル | 
      
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                ||||||
| 使用トランジスタ、ダイオード | 36Tr、34Di | ||||||
| 電源 | 100、117、220、240V/50~60Hz | ||||||
| 消費電力 | 無入力時:70W 最大出力時(8Ω負荷):375W  | 
                ||||||
| 外形寸法 | 幅445x高さ152x奥行355mm | ||||||
| 重量 | 19.5kg | ||||||
| 別売 | ウッドキャビネット A-2 |