オーディオの足跡

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E-450の画像
 解説 

E-408の後継機として開発されたAAVA-II方式ボリューム・コントロール搭載のインテグレーテッドアンプ。

プリアンプ部にはAAVA(Accuphase Analog Vari-gain Amplifier)-II方式ボリュームコントロールを搭載しています。
AAVA方式では音楽信号をV-I変換器で16種類の重み付けされた電流に変換します。そして、16種類の電流はそれぞれ16個の電流スイッチによってON/OFFし、その組み合わせで音量を決定しています。これらの電流の合成によって音楽信号の大きさを変えるVariable Gain Circuitとなります。最後に各電流をI-V変換器によって合成し、電圧に戻しています。回路の切換制御はCPUによって行われ、ボリュームノブの位置と音量が同じになるよう制御されています。
AAVA方式は物理的に大きな容積が必要となりますが、AAVA-IIでは部品などの集積密度を上げることで諸問題を解決し、従来のAAVAと同じ基本性能を実現しています。また、AAVA-IIは増幅部と音量調整器を一体化し、信頼性の高い電子部品類で構成することで機械的消耗が無く、性能や音質を長期に渡って維持する事が可能です。
このAAVA方式では電子回路でボリューム調整するため微小レベルでも左右の音量差が殆ど無く、チャンネル間のクロストークも殆ど発生しません。また、インピーダンスの変化などの影響を受けないため実用音量レベルでのノイズの悪化や周波数特性の変化が無いという特長を持っています。
アッテネーターや左右のバランスコントロールもこの回路で行っています。

AAVA-IIの入力部には高速でローノイズかつ優れた高出力電圧特性を備えたカレントフィードバック回路を採用しています。

パワーアンプ部には最新のインスツルメンテーションアンプ方式を採用して信号経路をバランス伝送化しており、MCS+回路やカレント・フィードバック増幅回路を採用する事で電気的性能の向上を図っています。
出力段には大電力オーディオ用パワートランジスタをパラレル・プッシュプル構成で採用しており、低負荷インピーダンスの駆動能力を向上させています。

電源部には大型トロイダルトランスと音質を重視した大容量フィルターコンデンサを搭載しています。

入力信号の切替にはロジック・リレーコントロール方式を採用しており、高音質と長期安定性を追求しています。
通常の入力端子の他に外来誘導雑音を受けにくいバランス入力端子も装備しています。

トーンコントロール回路には加算型アクティブフィルター方式を採用しています。
また、低音域の量感を増すコンペンセーター機能を搭載しています。

EXT PRE機能を搭載しており、プリアンプ出力とパワーアンプ入力端子をそれぞれ装備しています。

パワー値をモニターできるアナログ式大型パワーメーターを搭載しています。

出力端子には大型端子を採用しており、Yラグやバナナプラグに対応しています。

脚部にはハイカーボン鋳鉄製のインシュレーターを採用しています。

ヘッドホン用に専用のヘッドホンアンプ回路を内蔵しています。

ワイヤレスリモコンが付属しています。
このリモコンでは音量調整と入力セレクターの切換が可能です。


オプションボードを増設可能なスロットを装備しています。
オプションボードはデジタル入力ボードDAC-20、アナログ・ディスク入力ボードAD-20、ライン入力ボードLine-10の3種類があり、用途に応じてリアパネルに増設が可能です。また、このスロットには同一ボード2枚の増設が可能なほか、アナログ・ディスク入力ボードAD-9やAD-10、ライン入力ボードLine-9の使用も可能です(AD-9/AD-10ではE-450パネル面のMC/MM切り替えボタンは動作せず、ボード上での設定のみ可能です)。

デジタル入力ボードDAC-20はMDS(マルチプルデルタシグマ)++方式D/Aコンバーターを搭載しています。
同軸と光の2系統の入力を装備しており、サンプリング周波数96kHz/24bitまでデジタル信号を直接入力できます。

アナログ・ディスク入力ボードAD-20はハイゲインイコライザーを採用しています。
MC/MM切替はE-450のフロントパネルで行う事ができます。また、MC入力インピーダンス、フィルターON/OFFはボード内部のディップスイッチで設定します。

機種の定格
型式 プリメインアンプ
定格連続平均出力(両ch動作、20Hz~20kHz) 260W/ch(4Ω)
220W/ch(6Ω)
180W/ch(8Ω)
全高調波歪率(両ch動作、20Hz~20kHz) 0.05%(4Ω~16Ω負荷)
IM歪率 0.01%
周波数特性 High Level input/Power input:
 20Hz~20kHz +0 -0.2dB(定格連続平均出力時)
 2Hz~150kHz +0 -3.0dB(1W出力時)
ダンピングファクター 120(8Ω負荷、50Hz)
入力感度(定格出力/EIA1W出力)/インピーダンス High Level input:190mV/14.2mV/20kΩ
Balanced input:190mV/14.2mV/40kΩ
Power input:1.51V/113mV/20kΩ
出力レベル/インピーダンス Pre output:1.51V/50Ω(定格連続出力時)
ゲイン High Level input - Pre output:18dB
Power input - output:28dB
S/N 入力ショート(A-補正)定格出力時/EIA
High Level input:110dB/92dB
Balanced input:93dB/92dB
Power input:123dB/100dB
入力換算雑音(入力ショート、A補正) High Level input:-124dBV
Balanced input:-108dBV
Power input:-119dBV
トーンコントロール 低音:±10dB(50Hz)、ターンオーバー周波数300Hz
高音:±10dB(20kHz)、ターンオーバー周波数3kHz
ラウドネス・コンペンセーター +6dB(100Hz)
アッテネーター -20dB
パワーメーター 対数圧縮型ピークレベル表示、出力のdB/%表示
負荷インピーダンス 4Ω~16Ω
ヘッドホン端子 適合インピーダンス:8Ω~100Ω
電源 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 60W(無入力時)
450W(電気用品安全法)
625W(8Ω負荷定格出力時)
最大外形寸法 幅465x高さ181x奥行427mm
重量 24.4kg
付属 リモート・コマンダー RC-200
AC電源コード
別売:オプションボード
デジタル入力ボード DAC-20(¥60,000、2006年2月発売)
サンプリング周波数 96kHz/24bitまでのサンプリング周波数に対応
アナログ・ディスク入力ボード AD-20(¥60,000)
ゲイン MM:36dB
MC:62dB
入力インピーダンス MM:47kΩ
MC:10Ω/30Ω/100Ω切替
ライン入力ボード LINE-10(¥8,000)