Accuphase A-200
¥1,250,000(1台、2012年7月発売)
解説
                    今まで培ってきたパワーアンプのノウハウを集大成して開発された純A級モノラルパワーアンプ。
                    
                    M-6000で採用された構造技術を導入しており、大型ヒートシンクを筐体の左右に配置し、2台の完全同一回路のパワーアンプユニットを並列動作させています。この完全並列動作によって出力電流を大きくし、極めて低出力インピーダンスのパワーアンプを実現しています。
                    さらに、最高グレードの素材や回路・パターン技術を駆使する事でダンピングファクター1000以上を達成しています。
                    
                    入力回路には完全バランス入力を採用しており、外来雑音の影響を受けにくい構成となっています。
                    
                    入力部に最新のインスツルメンテーション・アンプを導入しており、ダブル構成としています。
                    この方式では入力端子からパワーアンプ段までの信号経路をフルバランス伝送化しているため、CMRR(Common Mode Rejection Ratio:同相信号除去比)や低歪率などの特性に優れ、さらに外部雑音などの周囲の要素にも強い構成となっています。
                    さらにA-200ではICを用いない完全ディスクリートで構成しており、後段とのゲイン配分によってGain Max時126dB、Gain-12dB時132dBの優れたS/N比を実現しています。この特性はアキュフェーズのパワーアンプで歴代最高性能となっています。
                    
                    増幅回路の入力部にはアキュフェーズ独自のDouble MCS+回路を採用しています。
                    回路内もカスコードドライブ回路などを多用しており、各パーツの役割分担を明確にすることで安定した性能を引き出しています。
                    入力信号を増幅するユニットを4回路並列接続することで低雑音化を図っています。
                    
                    増幅方式には出力信号を電流の形で帰還する電流帰還型増幅回路を採用しています。
                    この方式では帰還入力部分のインピーダンスが極めて低いため、位相回転が発生しにくく、少量のNFBで諸特性の大幅な改善が可能となっています。
                    
                    パワーアンプ部にはパワーMOS-FETを用いた20パラレル・プッシュプル構成を採用しています。
                    
                    電源部には大容量トロイダルトランスと2本の100,000μFフィルターコンデンサーを採用しています。
                    
                    パワーアンプ部アッセンブリーのプリント基板に低誘電率・低損失のガラス布フッ素樹脂基材を採用しています。
                    
                    パワーメーターは5桁の数字によるデジタル表示と40ポイントLEDによるバーグラフ表示の2方式の切替が可能です。
                    このパワーメーターはホール素子を用いて出力電流を検出しており、正確な電力値を表示しています。また、ピーク値のホールドタイムは1秒と∞の切替が可能です。
                    メーター回路はON/OFFが可能です。
                    
                    4段階のゲインコントロールを搭載しており、MAX/-3dB/-6dB/-12dBが選択できます。
                    
                    Yラグやバナナプラグに対応した大型スピーカー端子を2系統装備しており、バイワイヤリング接続にも対応しています。
                    
                    プロテクション回路に半導体(MOS-FET)スイッチを採用しています。
                    この方式では接点不良が無く、長期信頼性に優れています。また、音楽信号が機械的接点を通らないため音質向上に寄与しています。
                    
                    
                    モード切換スイッチにより、A-200を2台用いたバイアンプ接続やブリッジ接続が可能です。ブリッジ接続によりハイパワーモノラルアンプとする事が可能です。
			
機種の定格
| 型式 | モノラルパワーアンプ | 
| 定格連続平均出力(20Hz~20kHz間) | ノーマル仕様時 800W(1Ω、音楽信号に限る) 400W(2Ω) 200W(4Ω) 100W(8Ω) ブリッジ接続時(2台使用) 1,600W(2Ω、音楽信号に限る) 800W(4Ω) 400W(8Ω)  | 
                    
| 連続最大出力(1kHz) | 1,000W(1Ω、音楽信号に限る) 630W(2Ω) 360W(4Ω) 180W(8Ω)  | 
                    
| 全高調波歪率 | 0.05%(2Ω負荷) 0.03%(4~16Ω負荷)  | 
                    
| IM歪率 | 0.01% | 
| 周波数特性 | 20Hz~20kHz、+0 -0.2dB(連続平均出力時) 0.5Hz~160kHz +0 -3.0dB(1W出力時)  | 
                    
| ゲイン(利得) | 28.0dB(GainスイッチMax時) | 
| ゲイン切替 | MAX、-3dB、-6dB、-12dB | 
| 負荷インピーダンス | 2~16Ω(連続出力仕様時) 1~16Ω(音楽信号時)  | 
                    
| ダンピングファクター | 1,000 | 
| 入力感度(8Ω負荷) | 1.13V(定格連続平均出力時) 0.11V(1W出力時)  | 
                    
| 入力インピーダンス | Line:20kΩ バランス:40kΩ  | 
                    
| S/N(A-補正、入力ショート、定格連続平均出力時) | 126dB(GainスイッチMax) 132dB(Gainスイッチ-12dB)  | 
                    
| 出力メーター | デジタルメーター:真のパワー(W)を5桁表示、レンジ切替:10W/100W/1,000W バーグラフメーター:出力の電圧値(dB)を40ポイント表示 ホールドタイム(ピーク時の表示保持時間):1秒/∞切換式 ※表示消灯機能付き  | 
                    
| 電源 | AC100V、50Hz/60Hz | 
| 消費電力 | 300W(無入力時) 400W(電気用品安全法) 360W(8Ω負荷定格出力時)  | 
                    
| 最大外形寸法 | 幅465x高さ238x奥行514mm | 
| 重量 | 46kg | 
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