ATR TW-1
¥500,000(1台、発売時期不明)
解説
イオン変換方式を採用したトゥイーターユニット。
イオントゥーターは、40年以上前にフランスのM・S・クレインがイオノフォンの名で初めて発表し当時評判を呼びましたが、イオン放電を起こさせる電極部の寿命の短さと低音圧レベルという問題を持つため、その後姿を消すこととなりました。
TW-1では、クォーツセル内部に設けた特殊金属電極に、高圧高周波発振器によりイオン放電を起こさせ、これにオーディオ信号を変調して加え、イオン化ガスの変動として生じる空気振動に変換しています。
イオントゥイーターの問題点を解消するため、TW-1では従来の欠点だった電極部の燃焼素材に半永久的な使用に耐える特殊金属を採用し、寿命を延ばしています。また、真鍮削り出しの円形エクスポネンシャルホーンを電極部にカップリングし最大音圧110dBという高い音圧レベルを獲得しています。
シャーシの内部には、15W出力の純A級パワーアンプとハイパスフィルター、入力レベルコントロールを搭載しています。このため、他のスピーカーシステムと組み合わせた場合、TW-1のボリュームをセットするだけで簡単に高域レベルを設定できます。
クロスオーバー周波数は3kHzから8kHzまでの間で自由にクロスオーバーを設定できます。
機種の定格
型式 | イオントゥイーター |
周波数範囲 | 3kHz~100kHz(下限クロスオーバー変更可) |
最大音圧レベル | 110dB/m |
入力感度 | 0.775V |
入力インピーダンス | 600Ω |
クロスオーバー周波数 | 12dB/oct |
クロスオーバー周波数 | 3kHz~8kHz |
外形寸法 | 幅300x高さ150x奥行230mm |
重量 | 15kg |