オーディオの足跡

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T-6aの画像
 解説 

ヤマハ独自のCSL方式などを搭載したFM/AMチューナー。

選局時にはPLL方式の正確さを利用し、同調受信時にはPLLを解除して最適同調点にロックする、コンピュータ制御のCSL(コンピュター・サーボ・ロックド)方式を採用しています。
これにより、表示周波数は0.1MHz単位でも、実際の選局は0.01MHz単位の高精度となっており、しかも同調時は表示を固定したままPLLを解除し、アナログ動作で最適同調点にロックされるため、精密な受信性能を得ています。

RF段にはDual Gate Mos FETを採用し、IF段には受信状況に応じて自動的にLocal⇔DXを選択するAuto-DX回路を内蔵しています。
また検波回路には、広帯域にわたり連続性と直線性に優れ、IF信号を直接検波するダイレクトディテクタ方式を採用しており、さらに復調回路にはDC-NFB-PLL-MPX回路を採用し、トラッキングタイプ・パイロット信号キャンセル回路や、アンチインタフェアレンスPLL回路を伴って、高分解能・高セパレーションを獲得しています。

AM部にはハイゲインAM回路構成とHigh-Q高感度ループアンテナを採用しています。

AM/FM合計10局のランダムプリセットが可能です。

選局はプリセット局のワンタッチダイレクト選局のほか、Tuning Modeスイッチを切換える事により、実用レベル以上の局だけをワンタッチで選べる高速オートサーチ選局と、微弱局にも対応したマニュアルステップ選局が可能です。

FM/AM関わらずに次に電源が入った時の希望局を選べるイニシャルステーションセット機能を搭載しています。

シグナル・クオリティインジケータはLocal受信時は3点、DX受信時は2点以下のLED点灯で表示されます。

機種の定格
型式 AM/FMステレオチューナー
<FMチューナー部>
実用感度(30dB Quieting) 300Ω:1.8μV(10.3dBf)
75Ω:0.9μV(10.3dBf)
50dB S/N感度 mono:3.5μV(16.1dBf)
stereo:40μV(37.2dBf)
イメージ妨害比 70dB
IF妨害比 80dB
スプリアス妨害比 80dB
AM抑圧比 60dB
キャプチャーレシオ Local:1.2dB
DX:2.5dB
実効選択度 Local:40dB
DX:90dB
SN比 mono:88dB
stereo:84dB
全高調波歪率(Local)
mono 100Hz:0.05%
1kHz:0.05%
6kHz:0.08%
stereo 100Hz:0.05%
1kHz:0.05%
6kHz:0.08%
混変調歪率(IHF、Local) mono:0.05%
ステレオセパレーション
(Local)
100Hz:60dB
1kHz:58dB
周波数特性 50Hz~10kHz ±0.5dB
30Hz~15kHz +0.3 -1dB
サブキャリア抑圧比 50dB
AUTO DX動作レベル 40μV(37.3dBf)
<AMチューナー部>
実用感度(IHF) 10μV(48dB/m)
選択度(1000kHz±10kHz) 25dB
スプリアス妨害比 50dB
イメージ妨害比 40dB
SN比 50dB
全高調波歪率(400Hz) 0.4%
<総合>
出力レベル/インピーダンス(1kHz) FM(100%変調、1kHz):500mV/5kΩ
AM(30%変調、1kHz):150mV/5kΩ
Rec Cal(333Hz):250mV/5kΩ
付属機構 AM/FM計10局ランダムプリセット
イニシャルステーションセット
AUTO-DX⇔Local切換
Rec Cal
電源電圧 AC100V、50Hz/60Hz
定格消費電力 12W
ACアウトレット 電源スイッチ非連動:1系統、最大300W
外形寸法 幅435x高さ72x奥行318.5mm
重量 3.8kg