YAMAHA T-6a
¥44,800(1981年頃)
解説
ヤマハ独自のCSL方式などを搭載したFM/AMチューナー。
選局時にはPLL方式の正確さを利用し、同調受信時にはPLLを解除して最適同調点にロックする、コンピュータ制御のCSL(コンピュター・サーボ・ロックド)方式を採用しています。
これにより、表示周波数は0.1MHz単位でも、実際の選局は0.01MHz単位の高精度となっており、しかも同調時は表示を固定したままPLLを解除し、アナログ動作で最適同調点にロックされるため、精密な受信性能を得ています。
RF段にはDual Gate Mos FETを採用し、IF段には受信状況に応じて自動的にLocal⇔DXを選択するAuto-DX回路を内蔵しています。
また検波回路には、広帯域にわたり連続性と直線性に優れ、IF信号を直接検波するダイレクトディテクタ方式を採用しており、さらに復調回路にはDC-NFB-PLL-MPX回路を採用し、トラッキングタイプ・パイロット信号キャンセル回路や、アンチインタフェアレンスPLL回路を伴って、高分解能・高セパレーションを獲得しています。
AM部にはハイゲインAM回路構成とHigh-Q高感度ループアンテナを採用しています。
AM/FM合計10局のランダムプリセットが可能です。
選局はプリセット局のワンタッチダイレクト選局のほか、Tuning Modeスイッチを切換える事により、実用レベル以上の局だけをワンタッチで選べる高速オートサーチ選局と、微弱局にも対応したマニュアルステップ選局が可能です。
FM/AM関わらずに次に電源が入った時の希望局を選べるイニシャルステーションセット機能を搭載しています。
シグナル・クオリティインジケータはLocal受信時は3点、DX受信時は2点以下のLED点灯で表示されます。
機種の定格
型式 | AM/FMステレオチューナー | ||||
<FMチューナー部> | |||||
実用感度(30dB Quieting) | 300Ω:1.8μV(10.3dBf) 75Ω:0.9μV(10.3dBf) |
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50dB S/N感度 | mono:3.5μV(16.1dBf) stereo:40μV(37.2dBf) |
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イメージ妨害比 | 70dB | ||||
IF妨害比 | 80dB | ||||
スプリアス妨害比 | 80dB | ||||
AM抑圧比 | 60dB | ||||
キャプチャーレシオ | Local:1.2dB DX:2.5dB |
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実効選択度 | Local:40dB DX:90dB |
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SN比 | mono:88dB stereo:84dB |
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全高調波歪率(Local) |
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混変調歪率(IHF、Local) | mono:0.05% | ||||
ステレオセパレーション (Local) |
100Hz:60dB 1kHz:58dB |
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周波数特性 | 50Hz~10kHz ±0.5dB 30Hz~15kHz +0.3 -1dB |
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サブキャリア抑圧比 | 50dB | ||||
AUTO DX動作レベル | 40μV(37.3dBf) | ||||
<AMチューナー部> | |||||
実用感度(IHF) | 10μV(48dB/m) | ||||
選択度(1000kHz±10kHz) | 25dB | ||||
スプリアス妨害比 | 50dB | ||||
イメージ妨害比 | 40dB | ||||
SN比 | 50dB | ||||
全高調波歪率(400Hz) | 0.4% | ||||
<総合> | |||||
出力レベル/インピーダンス(1kHz) | FM(100%変調、1kHz):500mV/5kΩ AM(30%変調、1kHz):150mV/5kΩ Rec Cal(333Hz):250mV/5kΩ |
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付属機構 | AM/FM計10局ランダムプリセット イニシャルステーションセット AUTO-DX⇔Local切換 Rec Cal |
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電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz | ||||
定格消費電力 | 12W | ||||
ACアウトレット | 電源スイッチ非連動:1系統、最大300W | ||||
外形寸法 | 幅435x高さ72x奥行318.5mm | ||||
重量 | 3.8kg |