YAMAHA T-4D
¥28,000(1982年頃)
解説
LEDによるチューニングシステムを搭載したFM/AMチューナー。
T-9などで採用されたオプティカルバランス型チューニングメーターを採用しています。
このチューニングメーターは、ダイアル指針である赤いLEDを挟んで左右にグリーンのLEDを配したもので、このグリーンLEDの明るさが一致した時に正確に同調したことを示します。
フロントエンド部は、高精度ワイドエアギャップ3連バリコンと、ローノイズJ-FET採用のRFアンプで構成されています。
IF段は4素子相当セラミックフィルタとカレントリミッタ付き3段差動増幅IF回路によって構成されています。
また、検波段をカスコード接続ワイドレンジバランスドタイプレシオディテクタで構成することで優れた特性を獲得しています。
MPX段にはハイスルーレートのDCアンプを基本にヤマハ独自のDC-NFB回路を採用しています。また、バランスドタイプシングルエンデッド・フェイズディテクタによるPLLサブキャリア発生回路やパイロットキャンセル回路を採用しています。
AMチューナー部は、2連バリコン、自励コンバーター、IFコイル+セラミックフィルタ、高利得IF-ICを使用したスーパーヘテロダインで構成されており、High-Qアンテナコイルや低インピーダンスこう利得ループアンテナと相まって低歪率を実現しています。
FMは妨害検出方式、AMは入力レベル検出方式となっており、局間のノイズがありません。
機種の定格
型式 | FM/AMチューナー |
<FMチューナー部> | |
実用感度(mono) | 300Ω:1.7μV(9.8dBf) 75Ω:0.85μV(9.8dBf) |
キャプチャーレシオ(IHF) | 1.5dB |
実効選択度(IHF) | 55dB |
SN比 | stereo:84dB |
歪率(1kHz) | mono:0.1% stereo:0.2% |
ステレオセパレーション | 40dB(1kHz) |
周波数特性 | 30Hz~15kHz +0.5 -1.5dB |
<AMチューナー部> | |
実用感度(IHF) | 10μV |
SN比 | 55dB |
全高調波歪率 | 0.3% |
<その他> | |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
定格消費電力 | 7W |
外形寸法 | 幅435x高さ92x奥行305mm |
重量 | 3.7kg |